機械図面の無料CADをお探しですね。

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無料で機械図面を作る方法を徹底解説!

機械図面を無料で作りたい!そう思って調べてみると、意外にもたくさんのCADソフトが見つかります。でも、「完全無料」「条件付き無料」「お試し期間だけ無料」など、いろんなパターンがあってちょっと混乱しますよね。

しかも、機械図面って普通の絵とは違って、寸法や公差、部品表など、きちんとした決まりに従って描かないといけません。無料ソフトでも本格的な図面が作れるのか、気になるところです。

そこで今回は、無料で機械図面を作るために知っておきたい基本的なこと、おすすめのソフト、実際の作業の流れ、そして失敗しない選び方まで、まとめて紹介していきます。

まずは基本を押さえよう

機械図面には、JISやISOという国際的な決まりがあります。図面の枠や縮尺、線の種類、寸法の書き方、公差(許される誤差の範囲)、ねじやはめあいの表示方法など、守らなければいけないルールがたくさんあるんです。ただ線が引けるだけでは、本格的な機械図面は作れません。

CADソフトには大きく分けて2Dと3Dがあります。2D CADは平面的な図面を直接描くのが得意で、従来からある図面のルールを再現しやすく、DXFやDWGという形式でデータをやり取りしやすいのが特徴です。

一方、3D CADは立体的に部品を設計してから、それを元に図面を自動で作ってくれます。部品同士がぶつからないかチェックしたり、形を変更したときに図面も一緒に更新されるのが便利です。

データの受け渡しについては、2D図面ならDXFやDWG、3D形式ならSTEPやIGES、3Dプリント用ならSTLという形式を覚えておけば大丈夫。最終的にはPDFで保存するのが一般的です。

ただし、無料ソフトでは、幾何公差の専用記号や穴の一覧表、部品表の自動作成などが制限される場合があります。テンプレートを自作したり、外部のツールと組み合わせたりして工夫する必要があることも覚えておきましょう。

おすすめの無料CADソフト

2D図面中心なら

**Jw_cad**は日本で開発されたソフトで、日本の製図ルールに合わせやすいのが特徴です。建築分野でよく使われていますが、機械図面も描けます。

**LibreCAD**はオープンソース(誰でも自由に使える)ソフトで、軽くて動作が安定しています。

**QCAD Community Edition**は基本的な機能を無料で使えます。

これらのソフトでDWGファイルを編集するときは制限があることが多いので、DXF形式を中心に使うのがおすすめです。

3D設計中心なら

**FreeCAD**が一番のおすすめです。パラメトリック設計(寸法を変えるだけで形が変わる)ができて、TechDrawという機能で図面も作成できます。STEPファイルの読み書きも得意です。

**Fusion 360**は個人利用なら無料で使えますが、機能に制限があります。

**Onshape Free**も候補ですが、作ったデータが公開扱いになってしまう点に注意が必要です。

**DesignSpark Mechanical**は操作が軽快ですが、無料プランの内容は時々変わるので、最新情報を確認してください。

以前は無料だったDraftSightやnanoCADは、現在は有料になっているものもあります。ソフトを選ぶときは、「今も本当に無料か」「商用利用は可能か」「データの公開範囲はどうなるか」の3点を必ずチェックしましょう。

実際の作業の流れ

部品がたくさんあったり、設計変更が多い場合は、「3Dで設計→2D図面を自動生成」という流れが効率的です。

FreeCADを使う場合は、スケッチを描いて→寸法で拘束して→立体にして→複数の部品を組み合わせて→TechDrawで投影図や寸法、図面枠を入れる、という手順になります。この方法なら、3Dモデルを変更すると図面も自動で更新されるので便利です。

ボルトやナットなどの標準部品は、Fastenersなどの専用機能を使って簡単に配置できます。穴やねじの情報は、注記のテンプレートで補うとよいでしょう。

相手が2Dファイルしか受け取れない場合は、FreeCADからDXFでエクスポートして、Jw_cadで線の種類や寸法を最終調整する二段構えが実用的です。

逆に、シンプルな部品や簡単な治具なら、最初からJw_cadなどで2D図面を直接描いたほうが早い場合もあります。

図面の枠や用紙サイズ、縮尺、線の色などはテンプレートとして保存しておき、幾何公差や表の表現は使い回せるようにブロック化しておくと作業が楽になります。

完成したら、PDFと中間ファイル(STEPやDXF)の両方を保存し、改版するときは図番と版数で管理しましょう。

失敗しない選び方のコツ

ソフトを選ぶときは、次のポイントをチェックしてください:

– **出力形式**:相手がDWGファイル必須なのか、DXFでも大丈夫か
– **機密性**:クラウド上で勝手に公開されないか
– **規格対応**:幾何公差や図面枠をどこまで自動化できるか
– **協働機能**:複数人でのコメントや版管理ができるか
– **PC性能**:3D CADはパソコンに負荷がかかるので、スペックは十分か

運用で気をつけること

無料ツールでも実務に使えるようにするには、運用の工夫が大切です。

まず、テンプレートや記号、よく使う注記文を自分用のライブラリとして整理しておきましょう。誰が描いても同じような見た目になるルールを最初に決めておくと、図面の品質が安定します。

寸法は重複や過剰にならないよう注意し、穴の一覧表や部品表はExcelなどのスプレッドシートと連携して半自動化すると効率的です。

図面のチェックはPDFに赤入れして、版管理をしっかり行いましょう。

勉強するときは、公式のマニュアルとユーザーコミュニティを活用するのが近道です。無料ソフトはアップデートで仕様が変わることがあるので、定期的に機能やライセンスを見直し、プロジェクトの途中でソフトを変えることがないよう、計画的に進めることが重要です。

まとめ

無料でも工夫次第で本格的な機械図面が作れます。最初は少し大変かもしれませんが、慣れてくると有料ソフトに負けない図面が描けるようになりますよ。ぜひチャレンジしてみてください!

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