トヨタのフォークリフトの部品図をお探しですね。

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フォークリフトの部品図を読もう!正しい部品の見つけ方・注文の仕方

フォークリフトが故障したとき、「どの部品を、どのくらい、どうやって注文すればいいの?」と迷ったことはありませんか?そんなときに頼りになるのが「部品図」です。

特にトヨタのフォークリフトは、同じような部品でも機種や製造番号、マストの種類、取り付けられている装置によって、実は違う部品だったりします。部品図を正しく読めるようになれば、無駄な費用をかけずに、素早く修理できるようになりますよ。

部品図って何?どんなときに使うの?

部品図は、フォークリフトをバラバラに分解した絵(展開図)と、それぞれの部品の番号・名前・必要な個数が書かれた表(部品表)がセットになったものです。

例えば、油が漏れているときに油圧ポンプを分解するとしましょう。部品図があれば、中に入っているOリングの番号やサイズ、何個必要かがすぐに分かります。修理用のセット部品があるかどうかも確認できます。

普段のメンテナンスでも大活躍です。エンジンオイルのフィルター、燃料フィルター、ベルト、ブレーキパッド、マストのローラー、チェーン、タイヤ、フォークなど、定期的に交換が必要な部品を、機種に合わせて事前に準備しておけます。

最近のフォークリフトには安全装置(SASやOPSなど)が付いていますが、これらのセンサーやコンピューターは年々改良されているので、製造番号をしっかり確認しないと合わない部品を注文してしまうことがあります。

部品図を使いこなせれば、在庫の無駄がなくなり、間違った注文も減って、フォークリフトが止まっている時間も短くできます。

部品図の読み方:基本のキ

トヨタの部品図では、絵の中の番号(例:23番)と部品表の行が対応しています。部品表には「部品番号」「部品の名前」「必要な個数」「備考」が書いてあり、特に備考欄が重要です。

**ここがポイント!**

– **製造番号の範囲**:「~10000番まで」「10001番から~」のように、途中で仕様が変わることがよくあります。自分のフォークリフトの製造番号を確認して、該当する行を選びましょう。

– **右・左、前・後**:運転席に座った向きが基準です。マストや操縦装置まわりで間違えやすいので注意!

– **アッセンブリー(ASSY)とキット**:大きな部品の中には小さな部品がいくつも入っています。現場での分解作業の難しさや時間、工具を考えて、大きな部品ごと交換するか、消耗品のセットだけ交換するかを決めると、結果的に安く済むことが多いです。

– **部品番号の変更**:古い番号から新しい番号に変わっていることがあります。新しい番号で注文しましょう。

– **ボルト・ナット**:「M10×25」のように規格で書いてあっても、強度や表面処理に決まりがあります。適当な代用品は危険です。

– **色や仕様の記号**:カバー類は色の指定、マストは段数やリフトの種類で記号が違います。

この基本を覚えるだけで、注文ミスはぐっと減りますよ。

車種による違い:電動・エンジン・マスト・アタッチメント

同じ「1.5トン」のフォークリフトでも、電動(8FBE15など)とエンジン式(8FG・8FD系など)では、まったく違う部品を使っています。

**電動フォークリフト**は、モーター、インバーター、バッテリー、電気系統のセンサーが中心。電圧(48Vや72Vなど)やモーターの型式、バッテリーの容量によって使える部品が変わります。

**エンジン式フォークリフト**は、エンジンの型式(ガソリン・LPGの4Y、ディーゼルの1DZ-IIなど)、排気ガス処理装置、トランスミッション、冷却装置の違いで部品が分かれます。フィルターやベルトは、エンジンの型式と製造番号で必ず確認してください。

**マスト**は構造が複雑で、外側・中間・内側のレール、荷物を載せる台、ローラー、チェーン、油圧シリンダーまで、図面が何枚にも分かれることがあります。「V(2段)」「FV(2段フリーリフト)」「FSV(3段フリーリフト)」といった種類、最大の高さ、幅、横移動装置やフォーク幅調整装置の有無で、使う部品が変わってきます。

**安全装置**(SASやOPSなど)のセンサーやコンピューターは、年々改良されているので、製造番号での確認が欠かせません。

正確な部品の見つけ方と注文の手順

実際の作業では、この順番で進めると確実です。

**1) フォークリフトの情報を集める**
機種名、製造番号、電圧・燃料の種類、荷重、マストの仕様、取り付けられている装置、製造年を確認。銘板や刻印を写真に撮っておくと便利です。

**2) 故障箇所を特定する**
漏れ・異音・動かないなどの症状から、油圧・走行・操縦・ブレーキ・電気のどの部分かを判断します。

**3) 部品図で確認**
図面の番号と部品表を照らし合わせて、大きな部品ごと交換するか、キットや単品で交換するかを比較検討。Oリングやパッキンは見落としやすいので、周辺のシール部品も忘れずに。

**4) 適用範囲と注意事項をチェック**
製造番号の範囲、改良後の部品番号、色・仕様の記号、右左の区別、必要個数の合計を確認。ホースの長さや電気コネクターの形も備考欄で確認しましょう。

**5) 関連する消耗品も一緒に**
分解作業で再使用できなくなるガスケット、ピン、オイル、冷却水、ブレーキフルードなども一緒に注文。停止時間を短くできます。

**6) 注文と受け取り時のチェック**
届いた部品の番号・個数・見た目を確認。古い部品と形を比べて、ねじやコネクターがちゃんと合うかも事前にチェックしましょう。

トヨタの純正部品は、適合性と安全性、後継部品への対応で安心です。タイヤやフォークなどは規格品でも選べますが、荷重・高さ・車種に適合するものを選んでください。

**最後に大切なこと**
作業するときは、整備マニュアルの締め付けトルクや手順、安全要件(バッテリーの絶縁、重量物の支持具使用など)を守り、安全装置まわりの部品を交換したら必ず機能点検を行いましょう。

部品図を正しく使いこなすことが、安全で効率的な整備への一番の近道です。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば必ず役に立ちますよ!

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