ピケ足場のCAD図面をお探しですね。

広告

ピケ足場のCAD図面を作ろう!基礎から実践まで完全ガイド

建設現場で高い場所での作業をするとき、安全で効率的に進めるには、しっかりとした足場計画と正確な図面が必要不可欠です。特に「ピケ足場」(「ビケ足場」とも呼ばれます)は、くさび式で組み立てる足場として広く使われており、CAD図面をきちんと作って共有することが現場の品質を大きく左右します。

この記事では、ピケ足場のCAD図面について、基本的な知識から信頼できるデータの入手方法、実際の作図手順、そして安全ルールや運用のコツまで、初心者の方にも分かりやすく説明していきます。

ピケ足場のCAD図面って何?基本を押さえよう

ピケ足場は、縦の支柱と横の部材をくさびでがっちり固定する「くさび緊結式足場」の一種です。組み立てや解体が早くできて、部材の互換性が高いのが大きな特徴です。

CAD図面では、次のような要素をしっかりと描く必要があります:
– 支柱の間隔(ピッチ)
– 階層の高さ
– 横幅(スパン)
– 作業する床板の幅
– 手すりや先行手すり
– 巾木(足元の板)
– 筋交い(斜めの補強材)
– ブラケット(床板を支える金具)
– ジャッキベース(地面に設置する台座)
– 根がらみ(基礎部分の連結材)
– 控え(足場を支える斜材)
– 壁つなぎ(建物と足場を固定する部材)
– シートやメッシュ(養生材)
– 落下防止材

これらを平面図、立面図、断面図、詳細図で整合性を保ちながら表現します。特に壁つなぎの位置や控えの取り方、荷重条件(作業床にかかる重量や養生材の重さ)を図面の注記にはっきりと書いておくことで、施工と安全確認がスムーズに進みます。

さらに、部材の一覧表と数量表を図面と連動させておくと、材料の拾い出しから発注、搬入計画まで一貫して管理できるようになります。

無料のCADデータはどこで手に入る?

正確な部材の形や規格寸法を描くには、信頼できるメーカーや専門サイトのCADデータを活用するのが効果的です。

おすすめの入手先

**建設系のリンク集サイト**
ビケ、ビディ、枠組、単管など各種足場のCADデータや組立図がまとめられており、ピケ足場にも応用できる素材が豊富にあります。

**メーカーサイト**
信和株式会社が代表的で、総合カタログに加えて、次世代足場SPSやシンワキャッチャーなどの「足場図面用CADデータ(DXF形式)」を無料で提供しています(主要部材のみ・専用の閲覧ソフトが必要な場合があります)。

**CAD-DATAサイト**
Jw_cad用(JWW形式)の足場パーツが多く公開されており、踏板500mmシリーズなど実務で使いやすい規格も見つかります。

ファイル形式と注意点

主な形式はDXF、DWG、JWWです。ダウンロードする際は、以下の点を確認しましょう:
– 部材の世代や互換性
– メーカーによる違い(ピッチや金具の形状)
– 縮尺やレイヤ構成

これらを自社の標準に合わせてテンプレート化しておくと、後の作業が安定します。

実際に図面を描いてみよう!手順とコツ

1. 前提条件を整理する

まず、以下の条件をはっきりさせます:
– 建物の外形、開口部、出隅・入隅
– 足場の幅
– 使用するスパン
– 階層の高さ
– 作業内容
– 積載条件
– 搬入時の制約
– クレーンやリフトの位置
– 風対策や養生の方針

2. 部材データを整理する

取得した部材データをブロック化し(原点や基点を統一)、レイヤを機能別に分けます:
– 支柱
– 布材
– 手すり
– 巾木
– 筋交い
– ブラケット
– ジャッキ
– 根がらみ
– 控え
– 壁つなぎ
– 養生
– 仮囲い
– 注記
– 寸法

3. 図面を描く

1. **平面図**でベイ割(区画分け)を決める
2. **立面図**で層割、控え、壁つなぎを配置
3. **断面図**で踏板、ブラケット、ジャッキ高さの整合性を確認

先行手すりや隙間埋め部材は実際のサイズで描き、端部や開口部は専用の詳細図を用意します。

4. 干渉チェック

階段、荷揚げ設備、出入口、屋外設備との取り合いを重点的にチェックします。

5. 効率化のコツ

– **Jw_cad**:部品登録と外部変形で数量集計を半自動化
– **AutoCAD**:動的ブロックとフィールドでサイズ切り替えや部材表の自動更新

最終的に、数量表、組立手順の要点、安全上の注記を同梱し、PDFとネイティブデータの両方で配布すると、現場での修正にも対応しやすくなります。

安全ルールと運用のポイント

法令遵守は必須

ピケ足場の計画・図面には、労働安全衛生法令および関連指針の要求事項を必ず反映させましょう。以下の項目を明示します:

– 組立・解体・変更時の有資格者による指揮と特別教育
– 作業床の先行手すり化
– 開口部・端部の墜落防止
– 落下物対策
– 点検記録

図面に記載すべき安全情報

– 壁つなぎの位置・間隔
– 控えの方式
– 許容地耐力とジャッキ調整範囲
– 強風時の対応
– 資材仮置き禁止範囲
– 荷重区分

メーカー提供の「点検ポイント・点検表」を併用すれば、日常点検から定期点検までの運用体制が整います。

運用面での重要ポイント

– **版管理**:図面の改訂履歴をしっかり管理
– **現場変更の即時反映**:変更があったらすぐに図面に反映
– **データ連携**:数量・工程・搬入計画との連携

リンク集やメーカーサイトの最新CADやカタログに定期的にアクセスし、部材仕様の更新や次世代足場(例:SPS)の新パーツにも対応していきましょう。

これらを実践することで、図面の再現性と現場の安全性が着実に向上します。最初は大変に感じるかもしれませんが、慣れてくれば効率的で安全な足場計画が立てられるようになりますよ!

広告