建築CAD検定の3級の過去問をお探しですね。
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建築CAD検定3級の過去問を使った効率的な勉強法
建築CAD検定3級は、CADで図面を描く基本的なスキルを測る試験です。実技が中心で、図面を正しく読み取って、きれいにトレース(写し描き)できるかがポイントになります。合格への近道は、過去問をたくさん解くこと。公式の問題集を使って出題パターンを覚えつつ、実際に手を動かして練習すれば、スピードも正確性も確実にアップします。
建築CAD検定3級ってどんな試験?
建築CAD検定は、全国建築CAD連盟が実施している資格試験で、4級から准1級まであります。3級は「基礎をしっかり身につける」レベルで、問題文の指示を正確に読み取り、建築図面のルールに従って統一感のある図面を描けるかが重要です。
過去問を解く一番のメリットは、試験の出題形式や問題文の書き方、採点のポイント(線の種類や太さ、寸法や文字のスタイル、記号の配置など)に早めに慣れることができる点です。公式の過去問題集で参考図面をチェックして、解説サイトの完成例も参考にすると理解が深まります。
ただし、解説サイトの完成例は独自の番号で整理されていることが多く、公式の回次と合わないことがあります。練習するときは、必ず公式資料の参考図面で最終確認するようにしましょう。
3級の問題は4つのパターンに分かれる
3級の過去問は、大きく4つのパターンに分類できます。
**A:階段の平面図**
**B:通り芯・寸法・通り芯記号**
**C:柱・壁・間仕切り壁**
**D:壁と窓**
この中でもBは図面全体の骨組みを作る部分で、通り芯の間隔を正確に描くこと、芯・寸法・記号を適切なレイヤーに統一すること、連続する寸法をきれいに配置することが採点の基準になります。
Cでは柱のサイズや壁の厚さを指示通りに描き、交差部分で線がはみ出したりズレたりしないよう整える技術が必要です。Dは壁の種類ごとに線の種類や太さを使い分け、窓の位置や建具記号を統一して表現します。Aは段数の計算、踏み面や蹴上げの寸法、上り方向を示す矢印などが重要なポイントです。
これらは互いに関連しているため、B→C→D→Aの順番で「骨組みから細部へ」進めると、やり直しが少なくて済みます。
効率的な解き方と作図の手順
練習を始める前に、まず基本設定をテンプレートとして準備しておきましょう。単位(mm)、縮尺、画層(通り芯・柱・壁・開口・寸法・文字・補助線など)、線の種類や太さ、文字や寸法のスタイル、印刷設定などです。
解く順序は次のようにすると効率的です:
1. **B問題**:通り芯と基準寸法を作成
2. **C問題**:柱・壁をオフセットやトリムで構築
3. **D問題**:窓・開口・建具記号を配置
4. **A問題**:階段を段割り→踊り場→矢印・文字の順に作成
5. **仕上げ**:全体の寸法・通り芯記号・ハッチング・補助記号を完成
よく使うCADコマンドは、OFFSET、TRIM/EXTEND、STRETCH、ARRAY、FILLET(半径0)、オブジェクトスナップ(端点・中心・交点)などです。
最後にチェックリストで確認しましょう:線の種類と太さ、寸法の矢印や小数点表示、文字の高さ、通り芯記号の向き、窓の中心合わせ、縮尺と印刷枠の整合性など。
本番で差がつくコツとよくあるミス
試験が始まったら、最初の数分で指示文にマーカーを引き、「必須要素」「注意書き」「寸法条件」を色分けしてから作図を始めると、描き直しがぐんと減ります。
時間配分の目安は、骨組み(B+C)に全体の半分弱、開口・階段(D+A)に3割、寸法・記号・仕上げに残りの時間を使うのが現実的です。
よくある失点パターンは:
– 通り芯のズレ
– 柱の接続部分の隙間
– 壁の厚さの間違い
– 窓の中心線の不整合
– 寸法スタイルの小数点桁数ミス
– 文字の高さがバラバラ
– 線の太さが混在
– 縮尺違いの印刷
これらの多くはレイヤーとスタイル管理の問題なので、テンプレートをしっかり準備することが最大の対策になります。
効果的な練習計画
「4つのパターン×各数題をローテーション→通しで模擬作図→見直し時間を確保」という流れで練習するのがおすすめです。
なお、過去問の参考図面は著作権の関係で転載されていない場合があります。公式の過去問題集で図面条件を確認し、解説サイトの完成例は作図プロセスを理解するための補助として活用するのが安全です。
継続的に練習して作図の標準手順を身につければ、本番でも落ち着いて時間内に質の高い図面を完成させることができるでしょう。
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