足場図面の作成ソフトを無料でお探しですね。

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無料ソフトで足場図面を作る!現場で使える実践ガイド

足場の図面を無料ソフトで作りたい—そんな声は個人事業主から中小の足場会社まで本当によく聞きます。でも「無料だから何でもいいや」というわけにはいきませんよね。現場に出しても恥ずかしくない図面の品質、サクサク描ける作図スピード、材料表もちゃんと作れること。実際の仕事で使うには、こうした要件をクリアするソフト選びと使い方が重要です。

ここでは、無料で始められる現実的な解決策と、効率よく図面を仕上げるコツをご紹介します。

無料の足場図面作成ソフト、どれを選ぶ?

**Jw_cad(JwCAD)**は、まず間違いない定番選択です。軽くて使いやすい2D CADで、縮尺の管理やレイヤー分けもバッチリ。DXFファイルの読み書きもできるので(DWGは変換を挟むのが安全)、他社とのやり取りも安心です。何より、ユーザーが作った便利な機能拡張や部材パーツがネット上にたくさんあるので、足場図面のテンプレート作りにはもってこいです。

**LibreCAD**は完全無料のオープンソース2D CAD。DXFメインでDWGは変換が必要ですが、ブロック機能や寸法、スナップなど基本機能はしっかり使えます。

**FreeCAD**は3Dが得意なパラメトリックCAD。TechDrawという機能で2D図面にもできて、数量の検討には強いんですが、慣れるまでちょっと時間がかかるかもしれません。

**SketchUp Free(Web版)**は立体的な絵を素早く描くのが得意。ただし、2D図面(DWG/DXF)で出力するのは有料版の機能なので、図面化は別のCADと併用することになります。

結論として、現場提出用の平面図・立面図・伏図を無料で確実に仕上げるなら、**Jw_cadかLibreCAD**がイチオシです。

無料CADと専用CAD、どう使い分ける?

足場専用のCADソフト(有料)は、確かに便利です。枠組・くさび・単管の部材がセットで入っていて、壁つなぎやブラケットも自動で配置してくれる。立面図も勝手に作ってくれるし、材料リストまでパッと出力できます。図面の枠や注意書きも標準化されているので、作図時間がグッと短縮されて、同じ作業の繰り返しが減ります。

一方、無料の汎用CADは自由度が高い分、テンプレートや部品を自分で作って工程を整えないと、図面を描くのも注記を入れるのも数量を拾うのも、ほとんど手作業になってしまいます。

使い分けの目安は**「案件の規模と頻度」**です。

住宅一棟の外周足場やたまにある案件が中心なら、無料CADで十分やっていけます。でも中〜大規模の現場が多い、工程や数量の管理が複雑、似たような案件をどんどん回すという場合は、専用CADのライセンス料を払っても、時短効果でペイできることが多いんです。

まずは無料で運用方法を固めて、ここがボトルネックだなというところが見えてきたら、専用ツールの体験版で実際のスピードを試してみる。そこで投資判断するのが一番堅実だと思います。

無料ソフトでも速く仕上げるコツ

無料CADでもスピードアップできる一番のコツは、最初に**「自社標準テンプレート」**を作ることです。

**レイヤー分けを徹底する**のがおすすめ。通り芯、建物外形、開口、足場本体、控え、壁つなぎ、養生、寸法、注記、敷地・道路、危険表示など、項目ごとに分けておくと後で編集がラクになります。

A3/A2の図枠、縮尺、文字の大きさ、寸法のスタイルは固定して、方位記号や凡例、法定注記の位置も決めておきましょう。

**部品(ブロック)**は、一側・二側の基本スパン、ジャッキベース、ブラケット、階段、メッシュシート、先行手すり、巾木、単管・クランプ、養生ネットなど、最小限の構成で用意。あとは回転・反転・配列コピーで増やしていく運用が速いです。

**作図の手順**はこんな感じ:
1. 建物外周と障害物を正確に取り込む
2. スパン割りの基準線を通り芯として設定
3. 立面図は基準線からコピー配列で作成
4. 壁つなぎはピッチルールに従って基準点から配置
5. 最後に数量拾い用の属性名をブロックに付けて、CSVで表計算ソフトに送る

注意書きは「積載荷重」「最高地上高」「控え・壁つなぎピッチ」「開口・出入口処理」「朝顔」「隣地離隔」などをチェックリスト化しておくと、記入漏れを防げます。

独学で覚える道筋と無料学習法

学習は**「CAD操作の基礎」**と**「足場の現場知識」**を同時進行で進めるのがコツです。

最初の20時間は、Jw_cad(または選んだCAD)の基本操作に集中。作図→編集→オブジェクトスナップ→レイヤー→ブロック→寸法→印刷スケールの流れを覚えましょう。

次の20時間で、実際にある足場図面を2〜3枚トレースして、自社テンプレートと部材ブロックを整備します。

並行して、足場の種類(枠組・くさび・単管)、標準的なスパン、控えや壁つなぎの一般的なピッチ、出入口・開口の処理方法、階段位置の基本などを、現場写真や標準施工図で確認していきます。

図面ができあがったら、案件ごとにテンプレートを改善して、チェックリストで品質を安定させていく。この繰り返しです。

学習リソースは、公式マニュアル、ユーザーコミュニティ、解説動画など無料のもので十分です。週末の無料講座なんかも役に立ちますが、後から有料コースに誘導されることもあるので、「操作のポイントだけ教わる」と目的をはっきりさせて、不要な勧誘はきっぱり断る姿勢が大切です。

最後に、無料運用での平均作図時間とミスの発生率を記録しておいて、専用CADの体験版で同じ案件を試作してみる。その差を数値で比較できれば、投資判断で迷うことはありません。

**無料で始めて、標準化で効率を上げて、必要に応じて段階的にレベルアップする**—これが失敗しない王道だと思います。

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