4tユニックの性能表をお探しですね。
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4tユニック(トラッククレーン)の性能表を分かりやすく解説!
4tトラックに載せたクレーン(ユニック)の性能表って、ちょっと難しそうに見えますが、実はとても便利な資料なんです。どのくらいの重さが吊れるのか、どこまで届くのか、車体の大きさはどうなのかなど、大切な情報がまとめて分かります。レンタルで借りるときや現場での作業計画を立てるとき、安全に作業するための基準作りにも欠かせません。
今回は、初めて4tユニックを使う方でも分かるように、性能表の見方や代表的な数値、ブームの段数による違い、安全に使うための注意点などをまとめてご紹介します。
性能表の基本的な見方と覚えておきたい用語
性能表を見るとき、まずチェックしたいのは大きく分けて2つのグループです。
**クレーン部分の性能**
– 吊上げ荷重(どのくらい重いものが吊れるか)
– ブーム段数(アームの伸縮段数)
– 作業半径(どこまで届くか)
– フック高さ(どのくらい高く上げられるか)
– アウトリガ張出し幅(安定させるための足の幅)
– 旋回範囲(どの方向に回せるか)
**車両部分の性能**
– 積載荷重(荷台に載せて運べる重さ)
– 荷台の大きさ
– 車体の大きさ
– 燃料の種類
– 車両の重さ
よく間違えやすいのが、クレーンで「吊れる重さ」と荷台に「載せて運べる重さ」です。これらは全く別物で、用途も違います。
また、作業範囲図(能力曲線)という図表も重要です。これは、ブームをどのくらい伸ばして、どの角度にしたとき、どのくらいの重さまで吊れるかを示したものです。アウトリガ(車体を安定させる足)の張り出し方や、ジブ(補助ブーム)の有無によっても変わるので、条件をしっかり確認しましょう。
実際の数値例とその意味
4tクラスのトラッククレーンでは、ブームが3段から5段まで伸縮するタイプが一般的です。
**段数別の特徴**
– 3段ブーム:積載荷重約2.75t
– 4段・5段ブーム:積載荷重約2.5t
ブームの段数が多いほど遠くまで届きますが、その分積載できる荷物の重さは少し減る傾向があります。
**車体の大きさ(代表例)**
– 全長:約8.2m
– 全幅:約2.25m
– 全高:約3.0m
**荷台の大きさ**
– 長さ:約5.4m
– 幅:約2.1m
– あおりの高さ:約0.4m
**その他の仕様**
– 乗車定員:3名
– 燃料:軽油(タンク容量約100L)
– 車両重量:約5.0~5.3t
ただし、これらの数値はメーカーや仕様によって変わるので、実際に使う機械の性能表で必ず確認してくださいね。
ブーム段数による違い(3段・4段・5段の使い分け)
ブームの段数は「どこまで届くか」と「どのくらい重いものが吊れるか」に大きく影響します。
**3段ブーム**
– 特徴:太くて短め、近距離で重いものに強い
– 向いている作業:狭い現場、重い資材を近くで吊る作業
**4段ブーム**
– 特徴:バランスの取れた万能タイプ
– 向いている作業:住宅建築、小規模な建設現場での幅広い作業
**5段ブーム**
– 特徴:遠くまで届く、高い場所での作業が得意
– 向いている作業:長い材料の荷上げ、高い場所や奥まった場所での作業
作業範囲図を見ると、クレーンに近いところほど重いものが吊れて、遠くなるほど吊れる重さが軽くなる曲線が描かれています。実際の作業では、風の影響や吊り具の重さ、荷物の重心のズレなども考えて、余裕を持った計画を立てることが大切です。
選び方のコツと安全・法律面での注意点
機械を選ぶときは、「運ぶ」ことと「吊る」こと、両方をうまく満たす必要があります。
**選定のポイント**
1. 運搬路の幅や高さ制限をクリアできるか
2. 設置場所から作業場所までの距離は十分か
3. 建物や電線などの障害物はないか
これらを事前にしっかり測って、必要な到達距離と安全な余裕を計算しましょう。
**安全面でのチェックポイント**
– 過負荷防止装置(モーメントリミッター)がついているか
– 高さ制限や旋回制限機能はあるか
– ラジコン操作はできるか
– 緊急停止機能は正常に働くか
**必要な資格**
– 小型移動式クレーン運転技能講習(1t超を吊る場合)
– 玉掛け技能講習
**現場での注意事項**
– アウトリガの下の地面がしっかりしているか確認
– 必要に応じて敷板を使用
– 風の強さをチェック
– 夜間作業では十分な照明を確保
– 合図員を適切に配置
最後に、仕様はメーカーや架装会社によって違うので、必ず実際の機械の性能表で詳細を確認してください。見積もりや搬入計画、安全書類にもこの情報をしっかり反映させることで、安全で効率的な作業ができますよ。
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