4トントラックの寸法図面をお探しですね。
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4トントラックの寸法・図面確認で失敗しない!搬入計画の基本ポイント
4トントラックの搬入計画や車両選びでは、「寸法」と「図面」をしっかり押さえることが、安全で効率的な作業への一番の近道です。全長や全幅といった基本寸法はもちろん、荷台の内側の寸法、床の高さ、ミラーの一番高いところ、クレーン付きならアウトリガーを広げた時の幅まで、現場で使えるかどうかを左右する重要な要素がたくさんあります。
この記事では、4トントラックの基本知識から代表的な寸法、図面の読み方、実際の現場で確認すべきポイントまで、まとめて分かりやすく解説していきます。
なぜ4トントラックの寸法確認が重要なのか
「4トントラック」とは、一般的に最大積載量が4t前後のトラックを指します(業界では最大積載量5t未満・車両総重量8t未満の中型車が多いです)。平ボディ、アルミバン、ウィング、クレーン付きなど、さまざまなタイプがあり、同じ「4t」でも用途によって寸法が大きく変わるのが実情です。
標準キャブかワイドキャブか、ホイールベースの長さ、ボディの長さ、荷台の床の高さまで、すべてが現場で使えるかどうかに関わってきます。
例えば、倉庫のシャッターの有効高さが3.0m、敷地の通路幅が2.4m、搬入ヤードに段差や勾配があるなど、寸法がほんの数センチ違うだけで「入らない」「荷物の積み下ろしができない」といったトラブルが起こることは珍しくありません。
だからこそ、発注前に図面で以下の項目を必ず確認しておくことが大切です:
– 外形寸法(長さ×幅×高さ)
– 荷台内寸
– 最小回転半径
– オーバーハング(前後の張り出し)
– ミラー・ルーフの最高点
– 床面地上高
– 架装の張り出し
タイプ別の代表的な寸法と荷台内寸
標準的な4t平ボディ(ロング・ワイド相当)
– 全長:約8.2m
– 全幅:約2.25m
– 全高:約3.0m
– 荷台内寸:長さ約5.4m×幅約2.14m
– あおり高:約0.40m
– 床面地上高:約1.09m
この寸法帯は、パレットや鋼材、長い資材の積載計画を立てやすく、使い勝手の良いサイズです。
標準幅タイプ
標準キャブ+標準ボディの組み合わせでは、全幅が約2.2m台に収まります。都市部の狭い道路や施設のバックヤードでの取り回しがしやすいのが特徴です。
ワイドタイプ
ワイドキャブ・ワイドボディは荷台の幅に余裕が出る一方で、通れる道幅の確認がより重要になります。
クレーン付きタイプ
3~5段ブームのクレーン付きでは、ブームの搭載と補強の影響で全高が3.0mを超えることが多く、積載荷重は2.5~2.75t程度に設定されるのが一般的です。
アウトリガーを展張する時は車幅を大きく超えるため、現場の作業ヤードの幅と隣接する建物などとの距離を事前に図面で必ず確認してください。
**注意点**:同じ「4t」でもメーカー・年式・架装によって数値は変わります。実際の車両の型式と図面(または実測値)で最終確認を行いましょう。
図面の見方とチェックポイント
基本の外形寸法
図面でまず確認するのは、外形のL(全長)・W(全幅)・H(全高)です。高さについては、キャブの屋根だけでなく、ミラーの頂点・アンテナ・クレーン格納時の最高点の記載があるかも確認しましょう。
荷台関連の寸法
次に荷台内寸(長さ・幅・あおり高)と床面地上高をチェック。パレットを段積みしたり、機械の積み下ろしをする場合は、「床高+荷台のクリアランス」が積み付けの重要なポイントになります。
走行性能に関わる寸法
前後オーバーハングとホイールベースは、段差や急勾配での接触リスク(アプローチ角・デパーチャ角)を判断する手がかりになります。最小回転半径は、ヤード内での切り返し回数に直結する重要な数値です。
クレーン付きの場合
「作業範囲図」で、ラジアス(半径)ごとの定格荷重、フックの高さ、アウトリガーの張り出し幅と地上反力の条件を確認し、隣接する電線や庇との距離も検討しましょう。
その他の細かなポイント
– タイヤの外径やフェンダーの張り出し
– テールゲートリフターの有無
– マフラー・燃料タンクの位置
– 荷物固定用フックの数とピッチ
– 最大積載量と軸重配分の注意書き
施設側の制約との照合
最後に、施設側の「通行許可寸法」「ゲートの有効幅・有効高」「床荷重」「スロープの勾配・段差」「曲率半径」と図面を突き合わせ、問題となる条件を洗い出しましょう。
実務での車両選定と図面手配のコツ
逆算思考で車両を絞り込む
実際の業務では、運ぶ物と現場の制約から逆算して車両を絞り込み、提供元からPDF形式の外形図・荷台内寸図・(必要に応じて)作業範囲図を取り寄せます。
依頼時に伝えるべき情報
依頼する際は、以下の情報を具体的に伝えると、適合する仕様の図面がスムーズに入手できます:
– 希望車型(例:4t平ボディ/4tクレーン付4段)
– 想定荷物の寸法・重量・重心
– 積込方法(フォークリフト/クレーン/人力)
– 現場制約(高さ2.95m、通路幅2.4m、曲がり角R8mなど)
– 必要備品(ラッシングベルト、あおり内側ラバーなど)
現地調査が難しい場合の対応
現地調査が難しい場合は、メジャーでの重要箇所の実測と写真・動画を共有し、図面上でリスクのある箇所に注記を入れるのが効果的です。
選定の基本的な考え方
– **狭い場所がメイン**:標準幅
– **容量重視**:ロング×ワイド
– **吊り作業がある**:クレーン付き(アウトリガー設置スペースの確保必須)
安全マージンの確保
最終判断では「数センチの余裕」を必ず見込むこと。雨天や夜間は見通しが悪くなるため、余裕寸法はさらに多めに取りましょう。
まとめ
このような段取りと図面確認をセットで行うことで、4トントラックの搬入・荷役作業は格段に安全でスムーズになります。事前の準備が成功の鍵を握っているのです。
寸法確認は面倒に感じるかもしれませんが、現場でのトラブルを避け、効率的な作業を実現するためには欠かせないプロセス。この記事を参考に、ぜひ実践してみてください。
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