生コン車の寸法をお探しですね。

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生コン車(ミキサー車)のサイズ選び完全ガイド

建設現場でよく見かける生コン車。実は現場の状況に合わせて最適なサイズを選ぶのが、工事をスムーズに進めるコツなんです。「当日になって車が入らない!」なんて慌てないよう、車両の大きさや必要な道路幅について、分かりやすく解説していきます。

なぜ生コン車の寸法を知っておく必要があるの?

生コン車は、ドラムを回転させながらコンクリートを運ぶ特殊な車両です。普通のトラックと違って、後ろが重くて長いのが特徴。そのため、現場に入れるかどうかは事前の寸法チェックが欠かせません。

チェックすべきポイントは「全長」「全幅」「全高」の3つ。一般的に、幅は2.5m、高さは3.8mが法的な上限とされています。でも数字だけじゃダメ。実際には門の高さ、道路の幅、カーブでの振り回し、坂道での車体の接触など、様々な条件を考慮する必要があります。

特に注意したいのが、ミキサー車の後ろ部分の張り出し。旋回するときに思った以上に後ろが振れるので、狭い場所では要注意です。

車両サイズ別の寸法と積載量

メーカーや仕様によって多少の違いはありますが、一般的な目安をご紹介します。

**小型(2~3t級)**
– 全長:約5.1m、全幅:1.7~1.9m、全高:2.6~2.9m
– 積載量:0.8~1.3m³
– 住宅街の狭い道でも比較的入りやすい

**中小型(4t級)**
– 全長:約5.9m、全幅:約2.16m、全高:約3.0m
– 積載量:約1.6m³
– バランスの良いサイズで使い勝手が良い

**中型(5~6t級)**
– 全長:6.3~6.5m、全幅:2.18~2.30m、全高:3.2m前後
– 積載量:2.1~2.4m³
– 一般的な現場でよく使われるサイズ

**やや大型(7~8t級)**
– 全長:6.2~6.4m、全幅:約2.3m、全高:3.2~3.4m
– 積載量:2.8~3.2m³
– 効率重視の現場向け

**大型(10t級)**
– 全長:約7.9m、全幅:2.49m、全高:約3.7m
– 積載量:4.0~4.4m³
– 大規模工事に最適

**最大級(11t級)**
– 全長:約9.1m、全幅:2.49m、全高:約3.8m弱
– 積載量:約5.0m³
– 相当な道路幅が必要

これらの数字はあくまで目安です。実際に手配するときは、必ず具体的な車両の寸法を確認してくださいね。

道路幅はどのくらい必要?

ここが一番重要なポイントかもしれません。車両が直角に曲がるときに必要な道路幅は、車の大きさによってこんな感じです:

– 小型(2~3t級):実際の通行には4.0m程度
– 4t級:4.5m程度
– 中型(5~8t級):5.0m程度
– 10t級:5.5m程度
– 11t級:6.0m程度

ただし、これに0.4~1.0mの安全マージンを見込んでおくのが賢明です。

図面上の道路幅だけでは判断できないことも多いんです。電柱の位置、ガードレール、生垣、縁石の高さ、坂道の勾配など、実際に現場を見て確認することが大切。可能なら写真を撮って、車両の軌跡図で干渉チェックをしておくと安心です。

見落としがちな重要ポイント

寸法以外にも、こんなことを事前にチェックしておきましょう:

**高さ制限**
門、庇、バルコニー、樹木、電線など。大型車は3.7m近い高さになるので、商店街のアーケードや低い門では通れないことも。

**地面の状態**
ミキサー車は後ろが重いので、柔らかい地面では沈んでしまうことがあります。雨上がりのぬかるみも要注意。

**荷下ろし位置**
後部シュートの届く範囲は2~3m程度。それ以上離れている場合は、ポンプ車の手配や仮設スロープが必要になります。

**周辺への配慮**
通学路や住宅街では時間帯制限があることも。騒音や排ガスへの配慮、交通誘導員の配置も忘れずに。

**複数台の場合**
待機場所の確保と搬入順序を事前に決めておくとスムーズです。

**洗浄水の処理**
作業後の洗浄水をどう処理するか(回収・沈殿槽・持ち帰りなど)も重要なポイントです。

まとめ

生コン車選びは「大は小を兼ねる」ではありません。現場の条件に合った適切なサイズを選ぶことが、安全で効率的な工事につながります。事前の現場確認と車両仕様の把握で、当日のトラブルを未然に防ぎましょう。

分からないことがあれば、遠慮なく生コン会社に相談を。経験豊富なプロが、最適な提案をしてくれるはずです。

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