Jw_cadの無料図形をお探しですね。
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Jw_cadで設備図面を効率よく描くなら、無料図形を使わない手はない!
設備図面を描いていると、配管継手やバルブ、衛生器具などを一つずつ描くのって結構大変ですよね。そんな時に活用したいのが「無料の図形(シンボル)」です。既成の図形をサクッと呼び出せば、ゼロから描く手間が省けるし、図面ごとの表記のばらつきも防げます。今回は、無料図形をうまく使って作図スピードと品質をアップさせるコツをご紹介します。
無料図形はどこで手に入る?どんな種類がある?
Jw_cadの無料図形は、建築設備の情報サイトやCADデータ配信サイトで見つけることができます。設備専門のサイトでは「JWW図形」「CADシンボルデータ」「図形ダウンロードコーナー」といった名前で、用途別にきちんと整理されているので探しやすいですよ。
配管関係では、MD継手、耐火二層管継手、VU・HI-TS継手、鋼管ねじ込み継手など、実務でよく使うものが充実しています。機器・器具類も、バルブ、チャッキ、ストレーナー、フレキ・伸縮継手、排水桝(口径100/125/150)、衛生器具、消火設備、空調設備、換気設備(天井換気扇・中間ダクトファン・ロスナイ・パイプファンなど)と、現場で必要なものがひと通り揃います。
記号や凡例に使えるCADシンボルや、配管記号の入力を楽にしてくれる「線記号変形」データを提供しているサイトもあります。サイトによっては簡単な会員登録が必要な場合もあるので、ダウンロード前に条件をチェックしておきましょう。
ダウンロードしてからJw_cadで使うまでの流れ
手順はとってもシンプル。図形をダウンロード→解凍→フォルダに配置→Jw_cadで挿入、という流れです。
配布データはZIP形式が多いので、解凍したらフォルダ構成を崩さないよう注意して、図形用のフォルダ(自分で作った「図形」フォルダでもOK)にまとめて入れておきます。Jw_cadの環境設定で図形フォルダの参照先を指定しておくと、後で楽になりますよ。
実際に図面に配置する時は、「図形」コマンドから使いたい図形を選んで、縮尺・挿入位置・回転角度を指定するだけ。スペースキーで回転や向きの切替、ミラーで左右・上下反転も簡単にできます。
図形の線色や線種が図面の基準と合わない時は、作図属性で調整したり「線色を一括変換」で統一したりしましょう。破線のピッチなんかは線種設定で縮尺に合わせて微調整すると見栄えが良くなります。文字入りの図形は、フォントや文字の高さが他と合っているか印刷プレビューで確認するのがおすすめです。
線記号変形データは専用フォルダに置いてコマンドから呼び出すと、配管記号の入力がグッと楽になります。
現場で使える活用のコツ
まずは「よく使う図形だけを厳選した自社専用ライブラリ」を作ることから始めましょう。名前の付け方(系統_口径_仕様など)を統一して、同じ縮尺で登録しておくと、後で差し替える時にスムーズです。
挿入基点は芯や接続面に合わせておくと、スナップが効いて配管継手の連結が楽になります。左右や上下の違いはミラー機能で対応できるので、似たような図形をたくさん作る必要はありません。
線色・レイヤ・線幅は会社の図面基準に合わせて、配置後に「属性変更」でまとめて調整します。器具と接続継手、点検口をセットにしたユニット図形を標準化しておくと、平面図や系統図を描く時間がかなり短縮できますよ。
配管記号は線記号変形と組み合わせて使い、配管ルートはポリラインで一気に引いてからバルブや継手を貼り込むときれいに仕上がります。最後に、印刷して表記や縮尺、ピッチをチェックする習慣をつけておくと安心です。
無料図形を使う時の注意点と有償ツールとの使い分け
無料図形には提供元の著作権や利用規約があるので、再配布や商用での再販売などの禁止事項は必ず確認しましょう。どこから入手したかを記録しておくと、後でトラブルになる心配もありません。
図形の寸法基準や略図の規格はメーカーやサイトによって違いがあるので、いろんなところから持ってきた図形を混在させると表現がバラバラになることがあります。新しい図形を取り込む時は、専用のワークシートで線色・線種・寸法・文字をチェックして、基準を統一してから本番用ライブラリに登録するのがおすすめです。
もし案件で申請図の自動作成や縦断・立面の自動生成、見積連動まで必要になってきたら、申請特化型のCADや、電気・空調・衛生の見積まで連動する統合CADなどの有償ソフトを併用するのも一つの手です。無料図形で基本的な作図コストを下げて、有償ツールで申請・積算・帳票作成まで自動化する「二段構え」にすれば、初期投資を抑えながら全体の作業時間を最小限にできます。
無料の資源をうまく活用しながら、社内基準を整備してツール選定を計画的に進めていくことが、継続的な生産性向上への一番の近道だと思います。
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