Jw_cadの図形データの使い方をお探しですね。

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Jw_cadの図形データを使いこなそう!設備・建築の現場で活躍する便利機能

建築や設備の図面を描く現場では、Jw_cadの「図形データ」がとても重宝されています。よく使う部品や設備機器の形を、まとまったデータとして保存しておけば、何度でも使い回せるんです。これで作業がグッと早くなるし、図面の表記も統一できて一石二鳥。メーカーが配布するCADデータやBIMデータとの連携にも役立つので、実際の使い方や最新の動向を分かりやすく説明していきますね。

jww図形データって何?—ファイルの種類と基本的な考え方

Jw_cadでいう「図形データ」とは、図面でよく使う記号や機器、細かい部分の図などを、ひとまとまりのパーツとして保存したファイルのことです。

普通のJw_cadの図面は「.jww」という拡張子(昔は「.jwc」)で保存されますが、図形ライブラリは「.jwk」や「.jws」といった拡張子で配られることが多いです。

図形データには、配置する時の基準点、図面の縮尺に応じて変わる線の種類や文字の大きさ、レイヤーの情報などが含まれています。配置する時には、回転させたり、大きさを変えたり、左右反転させたりもできます。

AutoCADの「ブロック」機能と似ていますが、Jw_cadの場合は配置した時点で図面に実際のデータとして取り込まれる仕組みになっています。

図形データを使うメリットは大きくて、同じ表現を何度も使えるのでミスが減るし、図面の表記が統一されるし、材料の拾い出しや見積もりソフトとの連携もスムーズになります。

どこで手に入る?最新の動向は?—メーカー配布からBIMまで

図形データを手に入れるなら、まずはメーカーのCADライブラリをチェックしてみましょう。衛生設備の大手メーカーでは、主力商品の2次元・3次元CADデータに加えて、BIM用のオブジェクトまで公開しているところが多いです。設計提案でそのまま使えるので、とても便利ですよ。

ただし、以前はよく配られていた2Dの「Jw_cad図形(JWK)」の提供をやめるメーカーも出てきています。代わりに、DXFや3D、BIMデータに一本化する動きが進んでいるんです。

最近の配布形態を見ると、2D/3D CAD用(DXF、DWG、STEPなど)に加えて、ArchiCAD用のGDL、Revitファミリ、設備BIM用(Rebro、Tfas、CADEWA Realなど)のデータが一緒に提供されることが多いです。さらに、3Dカタログサイトや住宅系3Dソフト向けの素材配布も並行して行われています。

Jw_cadユーザーの場合は、DXFファイルを取り込んで図形化し、自社の標準に合わせて調整するという流れが現実的になってきています。

実際の使い方と運用のポイント—配置、縮尺、レイヤーで困らないために

図形データを上手に使うには、「基点」と「縮尺」の設定がとても大切です。

図形を登録する時に、論理的な基点(例:機器の中心、取り付け高さ0の位置など)を設定しておくと、配置する時の寸法合わせがとても楽になります。

縮尺については、図面の作図縮尺と連動するように、図形側の線の間隔や文字の高さを「縮尺依存」で設定しておくと、配置先で表示が崩れることがありません。

レイヤーは図形内で用途別に分けて、配置後に一括で表示の切り替えや印刷制御ができるよう、名前の付け方のルールを決めておくとメンテナンスが楽になります。

DXFファイルから取り込んで図形化する時は、以下の点をチェックしましょう:
– 単位(mmかインチか)の確認
– フォントの置き換え(日本語はゴシック系がおすすめ)
– 線種の対応関係
– 円弧の分割精度

登録したライブラリは、系統別(電気・給排水・空調・建具など)にフォルダ分けして、品番と機能が分かるファイル名に統一しておきましょう。図形を更新した時の履歴を残し、古いバージョンも保管しておくと、トラブルが起きた時に安心です。

他のツールとの連携—DXF変換、見積もり連動、BIMとの橋渡し

図形データは単体で使うだけでなく、周辺のツールと連携することで、さらに価値を高めることができます。

Jw_cadの図面(.jww)はDXF形式で出力できるので、他のCADソフトや3Dソフトに受け渡すことができます。

メーカーが配布している3DやBIMデータは、設計段階ではBIMで全体の形を把握し、施工図や申請では2D図形に落として使うという、二段構えの運用が実務的です。

設備分野では、Jw_cadをベースにした申請支援ソフトや見積もり連動ソフトもあって、図形で描けば材料の拾い出しや見積書が自動で作成されるワークフローが普及しつつあります。こうした機能を活用するには、図形の属性(機器の種類、径、勾配など)をきちんと整理しておくことが大切です。

注意点として、JWKなど特定の形式での配布が少なくなっていることが挙げられます。DXFを取り込んだ後に自社標準の図形として再登録する手順をテンプレート化し、BIMライブラリとの対応表(品番・接続径・外形寸法)を作っておくと、2DとBIMを行き来しても混乱しません。

結局のところ、「メーカーの標準データを取り込んで、自社標準のjww図形データに落とし込む」という体制を作っておけば、今後も長く使える実務的な解決策になるでしょう。

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