4トントラックの寸法のCADデータをお探しですね。
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4トントラックのCAD図面作成ガイド:現場で役立つ寸法と無料データ活用術
物流や建設の現場では、「4トントラック」の図面を正確に描けるかどうかが、搬入や施工の計画精度を大きく左右します。特にCADで図面を作る時は、車種による寸法の違いやボディの形を理解して、信頼できるCADデータを使うことが大切です。この記事では、4トントラックの基本的な寸法、図面作成のポイント、無料で手に入るCADデータの探し方、そして精度を上げるためのカスタマイズ方法まで、わかりやすく解説します。
4トントラックの基本寸法とタイプ別の違い
4トントラックは「中型トラック」に分類されますが、同じ4トンでもボディの形やホイールベースによって大きさが結構変わります。
**平ボディ(平車)の場合**
– 全長:約7,500〜8,500mm
– 全幅:約2,250〜2,300mm
– 全高:約2,300〜2,600mm
ロングボディやパワーゲート付きになると、全長や後ろの張り出しが長くなります。
**ウイング車(アルミウイング)の場合**
架装が高くなるので全高は約3,200〜3,500mmになることが多く、翼を開いた時の高さと横への張り出しも考慮する必要があります。
**冷蔵・冷凍車の場合**
断熱材のため外観はウイング車並みに背が高く、荷室の内寸は断熱の厚み分小さくなります(内寸例:長さ約6,200×幅約2,200×高さ約2,000〜2,300mm)。
キャブ(運転席部分)には標準幅とワイド幅があり、前面の幅やミラーの張り出しで通行可否が変わってくるので注意が必要です。最小回転半径は車種やホイールベースによって約6.5〜7.5mが目安です。
なお、日本の一般的な寸法規制(幅2.5m、高さ3.8m、長さ12m以内)に収まるよう作られていますが、架装や装備によって差が出るため、最終的には個別の仕様書で必ず確認しましょう。
4トントラックのCADデータを手に入れる方法
4トントラックの2D CADデータを探す時は、平面図・立面図・正面図の3つの図面が揃っているものを選ぶと、配置や干渉の検討がスムーズに進みます。
無料配布の専門サイトでは、いすゞフォワード、日野レンジャー、三菱ふそうファイターなどの代表的な車種で、平ボディ・ウイング・冷凍車といった主要なタイプが用意されています。ファイル形式はdwg・dxf・jwwに対応しているものが一般的で、多くはAutoCAD 2004互換で保存されているので、古いソフトでも使いやすいのが利点です。
写真をトレースして作ったデータが多いため、形の雰囲気は良く再現されていますが、年式や架装の違いで細かい寸法が変わることがある点は理解しておきましょう。
**データを選ぶ時のチェックポイント**
– スケールがmm基準になっているか
– レイヤ分け(輪郭・タイヤ・ミラー・開翼範囲など)が整理されているか
– ウイングの開閉範囲やゲートの作動範囲が別の線で描かれているか
メーカー公式の外形図(PDF)やボディメーカーの内寸図と一緒に使うと、精度の確認がしやすくなります。
施工計画・搬入経路・レイアウトでの実践的な使い方
実際の現場では、まず配置図に平面図を挿入して、通路の幅・コーナーの曲がり具合・待機スペースを検討します。
**基本的な検討手順**
1. トラックの後退ルートは端から300mm程度の安全余裕を見込む
2. ミラーや後部ゲートの張り出しも図面に反映
3. ウイング車は「翼を開いた時の外形」を別レイヤで表示
4. 柱・ひさし・照明・スプリンクラーとの干渉を平面図と立面図の両方でチェック
冷凍車では冷却ユニットの前への突き出しや上部の高さに注意し、搬入口の実際の高さやシャッターの巻き取り寸法も考慮します。
図面スケールは1/50〜1/200が扱いやすく、タイヤの切れ角を簡単な円弧で示す場合は、最小回転半径に合わせて補助円を描くと、回転時の内輪差と外側の余裕が素早く把握できます。
道路使用許可や搬入計画書では、進入経路の交差点ごとの曲がり検討(縁石・ガードレール・電柱の回避)と、一時停止位置、見通しの悪い場所の記載が求められることが多いため、平面図に加えて正面図・側面図で高さの干渉も一緒に載せると説得力が増します。
寸法精度を高める確認手順とカスタマイズのコツ
ダウンロードしたCADデータは、まず基本寸法(全長・全幅・全高・軸距)をメーカー資料と照らし合わせ、1〜2%でも差があればスケールを調整します。
**効率的な運用方法**
用途別の「派生データ」を用意しておくと便利です。例えば:
– 平ボディ(標準/ロング)
– ウイング(開/閉)
– 冷凍(内寸/外寸)
– ゲート(格納/使用時)
これらをダイナミックブロックやレイヤのON/OFFで切り替えられるようにしておくと、1つのファイルで複数の場面に対応できます。
**干渉検討の目安**
– 平面で左右各150mm
– 高さで最低100mm
– ウイング開翼時は側方で300mm以上
の余裕を取り、柱の間隔やラックの端からの距離をルール化しておきます。
坂道や段差がある場合は、進入角・離脱角を想定して、床の見切りや縁石での接触を側面図で確認します。
**データ管理のコツ**
最終的にファイル名を「車種_ボディ_全長mm_全高mm_年式」のような形にすると間違いを防げます。データ形式はdwgをメインにしつつ、協力会社や現場向けにdxf/jwwも用意。線の色・種類・太さを図面の標準(例:輪郭0.3、可動範囲0.13破線)に合わせて、誰が見てもわかる状態で共有するのが、現場でのトラブル回避につながります。
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