カーブミラーの図面の使い方をお探しですね。
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カーブミラーの図面を読みこなそう!選び方から設置まで完全ガイド
カーブミラーは、見通しの悪い交差点やカーブで安全を守る大切な設備です。でも、いざ設置するとなると「どのサイズを選べばいいの?」「図面の見方がわからない…」と困ってしまうことも。そこで今回は、カーブミラーの図面の読み方から選び方、設置のコツまでを分かりやすく解説します。
まずは図面を手に入れよう
カーブミラーの図面は、メーカーのホームページから簡単にダウンロードできます。たいていPDFとDXF(CAD用のファイル)の両方が用意されているので、用途に合わせて選びましょう。
図面には次のような情報がまとめて載っています:
– **鏡面のサイズ**:円形なら直径600mm、800mm、1000mmなど。四角いタイプもあります
– **枚数**:1枚(S=シングル)か2枚(W=ダブル)か
– **支柱の太さや長さ**:例えば直径76.3mm、厚み3.2mm、長さ3.6mなど
– **設置方法**:地面に埋めるタイプ、壁に付けるタイプ、電柱に付けるタイプなど
– **取り付け金具**:どんな金具を使うかの詳細
DXFファイルなら、実際の図面に重ねて「ここに設置したらちゃんと見えるかな?」「他の設備とぶつからないかな?」といったチェックができるので便利です。
図面の記号を覚えよう
図面にはいろんな記号が出てきますが、基本的なものを覚えておけば大丈夫です。
– **φ(ファイ)**:直径のこと。φ600なら直径600mm
– **t**:厚みのこと。t3.2なら厚み3.2mm
– **L**:長さのこと。L3600なら長さ3600mm(3.6m)
例えば「支柱 φ76.3×t3.2×L3600」と書いてあったら、「直径76.3mm、厚み3.2mm、長さ3.6mの鋼管」という意味です。
鏡面の材質も重要なポイント。アクリル製は軽くて扱いやすく、ステンレス製は傷に強くて長持ちします。
支柱の形も用途に応じて選べます:
– **直柱**:まっすぐな支柱。一番よく使われます
– **上曲柱**:上の方が車道側に曲がっている。鏡を道路寄りに設置したいときに
– **下曲柱**:下の方が曲がっている。歩道の邪魔にならないよう設置したいときに
どのタイプを選べばいい?
選び方のコツは、まず「どこを、どのくらいの距離で見せたいか」を考えることです。
**住宅街の狭い道路**なら、直径600mmのシングル(1枚)タイプがおすすめ。コンパクトで邪魔になりません。
**丁字路や合流地点**では、ダブル(2枚)タイプが活躍します。左右両方の死角を一度にカバーできます。
**交通量の多い道路**や**見通し距離を長く取りたい場所**では、直径800mmや1000mmの大きめサイズを選びましょう。
設置場所に制約がある場合は:
– **壁面取り付けタイプ**:建物の壁に設置
– **電柱添架タイプ**:既存の電柱を利用
– **曲柱タイプ**:歩道の邪魔にならないよう鏡の位置を調整
材質選びでは、海の近くなら錆に強いステンレス、一般的な場所なら扱いやすいアクリルがおすすめです。
設置前にしっかりチェック
実際に設置する前には、現地でしっかりと調査しましょう。
**現地で確認すること:**
– 車や人の目線の高さ
– 道路からどのくらい離して設置するか
– 縁石やガードレール、電柱との距離
– 電線の高さ
– 道路の傾斜や段差
CADソフトがあれば、DXF図面を使って実際の配置をシミュレーションできます。「この位置に設置したら、ちゃんと死角が見えるかな?」「他の設備とぶつからないかな?」といったチェックが事前にできるので安心です。
**設置方法別のチェックポイント:**
– **地中埋設**:どのくらい深く埋めるか、コンクリートの養生期間は?
– **壁面・電柱取り付け**:管理者の許可は取れた?下地の強度は大丈夫?
– **曲柱・ダブルタイプ**:鏡の向きや角度調整はどこまでできる?
図面の注意事項もしっかり読んでおきましょう。鏡面の保護フィルムをいつ剥がすか、強風時の対応はどうするかなど、大切な情報が書かれています。
まとめ
カーブミラーの図面は、安全な設置のための「設計書」です。最初は記号や数字がたくさんあって難しく感じるかもしれませんが、基本を覚えてしまえば現場の条件に合った最適なミラーを選べるようになります。
図面をしっかり読み込んで、写真付きの設置計画書を作っておけば、現場での「あれ?思っていたのと違う…」といったトラブルも防げます。安全で効果的なカーブミラー設置のために、ぜひこのガイドを活用してくださいね。
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