DWGをJWWに変換する方法をお探しですね。

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DWGからJWWへの変換を成功させる実践ガイド

建設や設備の現場では、AutoCAD系のDWGファイルとJw_cad専用のJWWファイルが混在しているのが当たり前ですよね。「DWGをJWWにうまく変換できるか」で、プロジェクトの進み具合が大きく変わってしまいます。この記事では、変換の基本的な考え方から実際の手順、ツールの選び方、そしてトラブルが起きたときの対処法まで、初心者の方にもわかりやすく説明していきます。

なぜDWGとJWWの変換は難しいの?

まず、DWGとJWWの違いを理解しておきましょう。DWGファイルは3D機能や複雑な注釈、独自の拡張機能(AECオブジェクトなど)を含んでいることがあります。また、SHXフォントなどAutoCAD特有のフォントも使われています。

一方、JWWは2D図面に特化していて、日本の図面作成の慣習(ミリメートル基準、色と線の太さの関係、レイヤーの使い方など)に合わせて作られています。

この違いが原因で、変換時に以下のような問題が起こりやすくなります:
– 線の種類や太さが変わってしまう
– 文字が化けたり読めなくなる
– 寸法の表示がおかしくなる
– ハッチング(塗りつぶし)が崩れる
– ブロックや外部参照が消える

つまり、変換を成功させるコツは「DWGの複雑な情報を、JWWが理解しやすいシンプルな2D図形に整理してから変換する」ことなんです。

確実に変換する手順:DXF経由がおすすめ

実際の現場で失敗が少ないのは、DWG→DXF→JWWという流れです。少し手間はかかりますが、確実性が高い方法です。

1. 前処理(DWGを整理する)

AutoCADやDWG対応のCADソフトで、以下の作業を行います:
– 3D要素を2Dに変換する
– 不要な重複線を削除する
– 外部参照ファイルを取り込む
– ブロックを適切に分解する
– 単位をミリメートルに統一する
– フォントを一般的なものに置き換える

2. DXFファイルに書き出す

互換性を考えて、R12や2000など少し古めのDXFバージョンを選ぶのが安全です。

3. Jw_cadで開いてJWWで保存

DXFファイルをJw_cadで開いたら、以下をチェックします:
– 線の種類・色・太さが正しく表示されているか
– 文字が読めるか、位置はずれていないか
– 寸法やハッチングに問題はないか

確認が済んだら、JWW形式で保存します。

変換ツールの選び方

最近は、DWGから直接JWWに変換できるソフトも出てきています。メリットは作業が早いことですが、製品によって変換の精度にバラつきがあります。

選ぶときのポイント:
– 線の種類や寸法スタイルがきちんと再現されるか
– 機密図面を扱う場合は、オンライン変換ではなくオフラインで動くものを
– 無料の体験版で、実際の図面を使ってテストしてみる

無料のDWGコンバーターでDXFに変換してから、Jw_cadでJWW化する方法も効率的です。

よくあるトラブルと解決方法

文字化け(最も多いトラブル)

– AutoCAD特有のフォントを一般的なTrueTypeフォントに置き換える
– 文字の高さや幅の設定を調整する
– 日本語エンコード(Shift-JIS)の設定を確認する

線の種類や太さがおかしい

– AutoCADの色ベース設定とJw_cadの線種・太さの対応表を作っておく
– 変換前に線の設定を統一しておく

図面のサイズや縮尺がずれる

– モデル空間の単位をミリメートルで統一する
– レイアウト空間の要素はモデル空間に移してから変換する

ブロックや外部参照が消える

– ブロックは必要に応じて事前に分解する
– 外部参照ファイルは元図面に取り込んでおく

ハッチングが崩れる

– 境界線に隙間がないか確認する
– 複雑すぎる場合は、変換後に作り直すことも検討する

寸法がおかしくなる

– 寸法スタイルの設定を確認する
– 小数点以下の桁数や矢印の形状をチェックする

最終チェックポイント

変換が完了したら、以下を確認しましょう:
– 図面の基点と方位は正しいか
– 用紙サイズは適切か
– 実際に印刷してみて、線の太さや文字の読みやすさは問題ないか

まとめ

DWGからJWWへの変換は、手順を守れば確実にできるようになります。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくればスムーズに作業できるはずです。何より大切なのは、変換前の準備をしっかりと行うこと。これだけで、後のトラブルを大幅に減らすことができます。

変換作業に慣れてきたら、よく使う設定をテンプレート化しておくと、さらに効率がアップしますよ。

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