CNCのフリーソフトをお探しですね。
広告
CNCを始めるなら無料ソフトから!お金をかけずに設計から加工まで
CNCをやってみたいけど、ソフトにお金をかけるのはちょっと…という人におすすめなのが「無料で使えるCNCソフト」です。CNCソフトといっても、設計用、加工経路を作るもの、機械を動かすものなど、いろんな種類があります。でも大丈夫!無料のツールを上手く組み合わせれば、設計から実際の加工まで、0円でできちゃいます。
この記事では、それぞれのソフトの役割から、おすすめの無料ソフト、機械の選び方、実際に始めるときのコツまで、わかりやすく説明していきます。
CNCソフトの種類と基本的な流れを知ろう
CNCで何かを作るときの基本的な流れは、こんな感じです:
1. **CAD**で形を作る
2. **CAM**で工具の動きを決める(ツールパス作成)
3. **Gコード**を機械に送る
4. 機械が動いて加工完了!
この間に「シミュレーション」という、実際に加工する前にパソコン上で確認する作業を入れると、失敗がグッと減ります。
無料で使えるソフトは、大きく分けて4つのタイプがあります:
– **設計用(CAD)**:FreeCADなど
– **加工経路作成用(CAM)**:FreeCAD Path、Kiri:Moto、Carbide Createなど
– **機械制御用**:LinuxCNC、UGS、CNCjs、Candleなど
– **シミュレーション用**:CAMotics、NC Viewerなど
ここで大事なのは、使っている機械やコントローラー(GRBL、Marlinなど)に合わせてソフトを選ぶこと。機械によって「方言」みたいなものがあるんです。
設計→CAM→シミュレーション→送信→実機加工、という流れを覚えておきましょう。
おすすめの無料CAMソフトと使い分け
本格的にやりたいなら:FreeCAD Path
いろんなことをやりたい人には、**FreeCAD**の「Path」という機能がおすすめです。ポケット加工、輪郭加工、穴あけ、3D加工など、ひと通りの加工ができます。GRBLやLinuxCNCにも対応していて、設計から加工まで一貫してできるのが魅力です。
ただし、覚えることが多いので、最初はちょっと大変かもしれません。でも一度覚えてしまえば、設計を変更したときに加工経路も自動で更新されるので、とても便利です。
手軽に始めたいなら:Kiri:Moto
**Kiri:Moto**は、ブラウザで動くCAMソフトです。SVGファイルやSTLファイルから、簡単に2.5D加工(平面的な加工)のツールパスが作れます。材料を固定するためのタブや、複数工程の管理も簡単で、初心者にも優しいソフトです。
看板や彫刻をメインにやりたいなら:Carbide Create
**Carbide Create**は、2Dや2.5Dの加工に特化したソフトです。特に文字彫りやVカービング(V字の工具を使った彫刻)が得意で、看板作りには最適です。動作も軽快で使いやすいのが特徴です。
その他の選択肢
3Dのレリーフ加工(浮き彫り)をやりたい場合は、**PyCAM**や**BlenderCAM**という選択肢もあります。ただし、計算に時間がかかるので覚悟が必要です。
なお、**Fusion 360**は個人利用なら無料で使えて、とても高機能なCAMが体験できます。ただし、商用利用はできないので、将来的にビジネスで使いたい人は注意してください。
機械を動かすソフトの選び方
実際に機械を動かすときは、コントローラーや送信ソフトの選択が重要です。
本格的な制御がしたいなら:LinuxCNC
産業機械レベルの制御を無料でやりたいなら**LinuxCNC**がおすすめです。リアルタイム制御ができて、サーボモーターにも対応、旋盤や5軸加工機まで動かせる拡張性があります。ただし、専用のPCやI/Oカードの知識が必要で、ちょっと上級者向けです。
デスクトップCNCなら:GRBLエコシステム
Arduino系のデスクトップCNCなら、**GRBL**というシステムが使いやすいです。送信ソフトは以下のようなものがあります:
– **Universal Gcode Sender(UGS)**:定番中の定番
– **Candle**:シンプルで使いやすい
– **CNCjs**:ブラウザベースで高機能
– **OpenBuilds CONTROL**:OpenBuilds製品に最適化
– **bCNC**:多機能で上級者向け
それぞれ、原点出し、プローブ機能、マクロ、送り速度の調整、オートレベリング(基板加工用)など、機能に違いがあります。使っているOSや機械との相性を確認して選びましょう。
加工前の確認は必須
実際に加工する前に、**CAMotics**や**NC Viewer**といったシミュレーションソフトで確認するのがおすすめです。これで工具の動きや問題がないかチェックできます。
実際に始めるときのコツ
1. 自分の環境を把握しよう
まず、使っている機械(GRBL/Marlin/LinuxCNCなど)と、加工したい材料(木材、樹脂、アルミなど)をはっきりさせます。そして、対応するポストプロセッサーがあるCAMソフトを選びましょう。
2. 切削条件を正しく設定
工具の径や長さ、主軸の出力に合わせて、回転数、送り速度、切込み量などを設定します。これを間違えると、工具が折れたり、仕上がりが悪くなったりします。
3. 事前確認を怠らない
ツールパスはCAM内やCAMoticsで、干渉や過大な負荷がかからないかチェックしましょう。また、単位(インチ/ミリ)、原点位置、安全高さ、クランプ位置など、基本的な設定の間違いは失敗の元です。
4. 段階的にテスト
初回は必ず以下の順番で:
1. **エアカット**(工具を付けずに動作確認)
2. **ソフト材でテスト**(発泡材や柔らかい木材で)
3. **本番材料で加工**
おすすめの組み合わせ
用途別のおすすめ組み合わせは以下の通りです:
– **多用途・オフライン重視**:FreeCAD Path + UGS
– **軽快・ブラウザ中心**:Kiri:Moto + CNCjs
– **2D/看板向け**:Carbide Create + Candle
– **非商用で高機能体験**:Fusion 360個人版 + GRBLポスト
5. 情報収集も大切
オープンソースソフトは更新が命です。使うソフトのコミュニティが活発か、ドキュメントが充実しているか、バグ修正がきちんと行われているかを確認しましょう。安定版を選ぶことで、無料でもプロレベルの品質を目指せます。
まとめ
無料ソフトでも、正しく組み合わせて使えば、十分に本格的なCNC加工ができます。最初は覚えることが多くて大変かもしれませんが、一歩ずつ進んでいけば必ずできるようになります。ぜひチャレンジしてみてください!
広告