jww₋とは情報をお探しですね。

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「jww」って何?建設業界でよく使われる図面ファイルを分かりやすく解説

「jww」という言葉を聞いても、ピンとこない人も多いでしょう。これは日本の建設業界や設備業界で広く使われている2D CADソフト「Jw_cad」の図面ファイル形式(.jww)のことです。メールで「.jww」のファイルが送られてきたり、ファイル名に「jww_」が付いているのを見かけたときに慌てないよう、基本的な知識と実際の使い方をご紹介します。

jwwファイルって何?Jw_cadの図面形式の基本

jwwは、Windows用の無料2D CADソフト「Jw_cad」で作られる図面ファイルの形式です。昔使われていた「.jwc」という形式との互換性を保ちながら、より多くの情報を保存できるように改良されました。

Jw_cadは製図の基本をしっかり押さえたソフトで、縮尺(1/50、1/100など)や用紙サイズ(A3、A2など)を意識した図面作成ができます。線の種類や色、レイヤー(図面の層分け)管理、寸法線、ハッチング(斜線などの模様)、文字入力などの機能を軽快に使えるのが特徴です。

よく使われる部品を「図形」として保存したり、外部のプログラムと連携して機能を拡張したりもできます。建築の構造図、意匠図、設備図など、さまざまな分野で標準的に使われており、発注者や協力会社との図面のやり取りでは欠かせない存在になっています。

ファイル名に「jww_」を付けて、どんな用途の図面かひと目で分かるようにする使い方もよく見られます。

jwwファイルを開いて見る・印刷する方法

jwwファイルを確実に開くには、Jw_cad本体をパソコンにインストールするのが一番簡単です。ソフト自体は軽くて、USBメモリに入れて持ち運ぶこともできます。

WindowsではなくMacやLinuxを使っている場合は、仮想的にWindowsを動かす環境を作るか、互換性のあるソフトを使う必要があります。スマートフォンで本格的な編集をするのは現実的ではありません。

印刷するときは、用紙のサイズや向き、縮尺、線の太さ設定をきちんと合わせることが大切です。相手にファイルを渡すときは、PDFも一緒に送ると、同じ見た目で印刷してもらいやすくなります。

文字については、パソコンの環境によって見え方が変わることがあるので、一般的なフォントを使うのが安全です。特殊な文字や記号は、相手のパソコンで正しく表示されない可能性があります。

もしファイルが開けなかったり、文字が化けてしまったりしたら、ファイルの関連付けやフォント設定を確認してみましょう。

他のCADソフトとのファイル交換方法

異なるCADソフト同士でファイルをやり取りするときは、DXFという共通の形式を使うのが一般的です。Jw_cadもDXFファイルの読み込みと書き出しができるので、AutoCADなどとの間でファイルを交換できます。

DWGファイルを受け取った場合は、一度DXFに変換してからJw_cadに取り込むか、専用の変換ソフトを使います。

PDFは印刷したときの見た目を正確に再現できるので、最終的な納品や確認作業でよく使われますが、編集はできません。

ファイルを変換するときは、線の種類、ハッチングの密度、寸法の表示方法、文字の置き換え、円弧の表現方法、図形の展開、レイヤー名の文字コードなどに注意が必要です。

相手にファイルを渡す前には、縮尺が正しいか、原点の位置は適切か、用紙と図枠は合っているか、文字化けはないか、寸法値は正確かを必ず目で確認しましょう。相手の使用環境が分かっていれば、DXFのバージョンを指定したり、フォント情報を一緒に渡したりすることで、トラブルを大幅に減らせます。

実際の仕事での使い方とチームでの運用のコツ

会社やチーム内でルールを決めておくと、jwwファイルの運用がとても楽になります。

まず、テンプレート(図枠、縮尺、レイヤー構成、ペン設定が設定済みのファイル)をjww形式で用意し、ファイル名の付け方(例:jww_案件名_図面種別_日付)を統一しましょう。レイヤー名と色の意味も文書にまとめて、みんなで共有するとよいでしょう。

Jw_cadの「図形」機能を使って共通部品を作ると効率的ですが、どのバージョンを使っているかの管理をしっかりしておくことが大切です。

外部変形やマクロを使えば、座標の番号振り、面積の集計、通り芯の自動作図などの定型作業を高速化できます。ただし、信頼できる提供元のものを使い、テスト環境で動作確認してから本番で使うようにしましょう。

図面を納品するときは、jwwの元ファイルに加えてPDFも付け、必要に応じてDXFファイルも一緒に渡します。使用したフォントや印刷条件も明記しておくと、トラブルが起きにくくなります。

バックアップは図面を改訂するたびに取り、クラウドで共有する場合は、複数の人が同時に編集してファイルが競合しないよう、運用ルールを明確にしておきましょう。

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