Jw_cadで座標値から図面を書く方法をお探しですね。
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座標データをJw_cadで図面にする方法
座標の数値は手元にあるのに、うまく図面にできない…そんな経験ありませんか?Jw_cadで座標を扱うときは、「原点をどこに置くか」「単位は何か」「座標の向きはどうなっているか」を理解することが大切です。
この記事では、測量でもらった座標データから敷地図を作る方法と、座標を使って手作業で図面を描くコツを分かりやすく説明します。Excelやテキストファイルにある座標データがあれば、短時間で正確な図面が作れますよ。
Jw_cadで座標を使うときの基本的な考え方
Jw_cadは、最初から決まった座標の位置があるわけではありません。使う人が「ここを原点にしよう」と決めて、そこからのX・Y座標で図面を描いていきます。
測量でよくある座標表(東西・南北の数値)があっても、その数値をそのまま図面の位置に置くのではなく、「どこに配置するか」は後から決められると考えると分かりやすいでしょう。
座標を使って図面を描く方法は、大きく分けて2つあります:
**1つ目:座標ファイルを読み込んで一気に図形を作る方法**
– 敷地の境界線や道路の中心線など、たくさんの点がある場合に便利
– 速くて正確
**2つ目:測定機能を使って、必要な点だけ座標で確認しながら描く方法**
– 部分的にチェックしたい場合や、後から追加で描く場合に向いている
どちらの方法でも気をつけたいのが、「単位(メートルかミリメートルか)」と「座標軸の向き(測量ではXが縦方向、数学ではXが横方向)」の違いです。
ExcelやテキストファイルからJw_cadに座標を取り込む手順
1. Excelで座標データを整える
まず、Excel で座標表を整理しましょう。縦方向に点の順番で並べて、基本は「X座標 Y座標」の2列にします。タブ区切りでも空白区切りでも大丈夫です。
敷地の外周線のように閉じた形にしたい場合は、最後の行の次に最初の点をもう一度入力しておくと、読み込みと同時に線がつながります(後から1本線を引いてつなぐこともできます)。
2. Jw_cadで座標ファイルを作成・読み込み
1. Jw_cadを起動して、メニューの「その他」→「座標ファイル」を開く
2. 「新規ファイル」を選択
3. 開いたテキストエディタに、Excelから座標データをコピー&ペーストして保存
4. 再び「座標ファイル」を開いて、「ファイル名設定」から今保存したファイルを選ぶ
3. 読み込み設定のポイント
**単位の設定**
測量の座標は通常メートルなので、読み取り単位を「mm」ではなく「m」に変更します。
**座標軸の設定**
ここが重要!測量では X を縦軸、Y を横軸とする表記が一般的で、Jw_cadの数学座標とは軸の扱いが違います。必ず「YX座標読込」を選んでください。これで向きが正しく揃います。
4. 図面に配置
「基準位置座標」を指定して、図形を置きたい位置でクリックすれば完了!座標表の順番通りに点が結ばれた敷地線が一気に作成されます。
読み込み後のチェックポイント
読み込んだ直後に「大きさがおかしい」「向きが変だ」と感じたら、まず次の点をチェックしてみてください。
単位の確認
土地の座標はメートルが一般的ですが、Jw_cadの初期設定はミリメートルのことが多いです。メートル読み取りに切り替えないと、1000倍の大きさになってしまいます。
向きの確認
普通の「ファイル読込」を使うと、座標の軸の解釈が違って、図形が左右反転したり90度回転したりすることがあります。必ず「YX座標読込」を選ぶのが安全です。
基準位置について
基準位置はどこに置いても大丈夫です。測量座標の数値が大きかったり、マイナスの値が含まれていても、CAD内での最終的な位置はクリックした基準点で決まるので問題ありません。
読み込み後の確認作業
取り込みが完了したら、知っている辺の長さを1、2本測って、実際の測定値と合っているかチェックしましょう。スケールと向きが正しいことを確認したら、レイヤや色分けを整えます。
外周がつながっていない場合は、最終点と始点を線で結んで閉じます。必要に応じて、コーナーの直角調整や注記の位置調整もここで行うと、後の寸法記入や面積計算がスムーズになります。
手作業で座標を活用する方法と仕上げのコツ
座標ファイルの一括作図以外に、点を一つずつ確認したい場合は「その他」→「測定」→「座標測定」を使います。
好きな点を原点に設定して、測りたい点をクリックすれば、その点のX・Y座標(原点からの距離)が分かり、図面に書き込むこともできます。座標の文字の大きさや単位の表記は設定で調整できます。
この機能を使えば、測量表の重要な点だけを選んで線で結んで形を作ったり、もらった図面が正しいかチェックしたりできます。
仕上げの工夫
– 基準点には十字や記号を置いて分かりやすくする
– 点名・点番号をテキストで追加
– 外周は線で一筆書きにする
– 内部は補助線を活用しながら、最小限のスナップで精度を保つ
読み込んだ図形が北の方向とずれている場合は、正しい方位角に合わせて回転させて、寸法や座標の表記を整えましょう。
最後に、縮尺に合った線の種類・太さ・文字の大きさを見直して、PDF出力前にもう一度長さをチェック。座標から作った図面は、数値が正しければ必ず合います。
**まとめ**
座標値で正確な図面を作るコツは、「単位」「軸の向き」「基準点」の3つを押さえることです。この記事の手順に沿って進めれば、座標データから短時間で正確な図面が作成できるはずです。
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