ビスのCADデータをお探しですね。
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ビスCADを使いこなして図面をレベルアップ!基礎から実務まで完全ガイド
建築図面を描いていると、「なんだか物足りない」「もっとリアルに見せたい」と思うことありませんか?そんな時に活躍するのが、ビスやボルトのCADデータです。最近は無料で使える高品質なデータがたくさん出回っているので、上手に活用すれば図面の説得力がグンと上がります。
今回は、ビスCADの選び方から使いこなし方まで、実務で本当に役立つポイントをわかりやすく解説します。
ビスCADって何?どんな場面で使うの?
「ビスCAD」は、ビス・ねじ・ボルトといった締結部品を図面用にデータ化したもののことです。建築の世界では本当によく使います。
**こんな場面で大活躍:**
– 金属工事の接合部
– サッシや建具の取り付け
– 家具や設備機器の固定
– 外装材の留め付け
学生さんなら設計課題の見栄えアップに、実務では店舗や住宅の詳細図、施工図の作成まで幅広く使えます。
図面の縮尺に応じて使い分けるのがコツ。小さな縮尺では記号的に、大きな縮尺では実際のサイズで描くことで、見る人にとってわかりやすい図面になります。
一から描くと時間がかかるビス類も、既製のCADデータを使えば短時間で統一感のある図面が作れるんです。
データ形式の選び方と互換性のポイント
ビスCADでよく見かけるのは、DWG、DXF、JWWの3つの形式です。どのCADソフトでも読み込みやすいよう、少し古めの2004年版で作られていることが多いのも特徴です。
**AutoCAD系を使っているなら絶対チェック:ダイナミックブロック**
これがあると本当に便利!プルダウンメニューでビスの種類を切り替えたり、マウス操作だけで長さを変更できたりします。一つのデータで何種類ものビスを表現できるので、作業効率が劇的にアップします。
ただし、ダイナミック機能に対応していないCADソフトでは、可変部分が固定されてしまうことも。その場合は、同じデータに含まれている通常版を使いましょう。
**データを取り込む時の注意点:**
– 単位がmm設定になっているか確認
– レイヤ構成や線の太さを会社の基準に合わせる
– よく使うものはテンプレート化しておく
どんなビス・ボルトを揃えておけばいい?
実際の現場でよく使われるビス・ボルトを知っておくと、データ選びもスムーズです。
**小ねじ系(細かい作業に):**
– なべ頭、トラス頭、バインド頭、皿頭など
– M4、M5、M6あたりが使用頻度高め
**強力系(しっかり固定したい時に):**
– タッピンねじ(薄い鉄板に最適)
– ドリルねじ(下穴なしで金属を貫通)
– 木ねじ(木部専用)
– コンクリートビス(モルタル・コンクリート用)
**ボルト系(大きな力がかかる場所に):**
– 六角ボルト(定番中の定番)
– 六角穴付ボルト(見た目もスッキリ)
– 皿ボルト、低頭ボルトなど
サイズはM4からM12くらいまで押さえておけば、ほとんどの場面に対応できます。大きな構造物ならM16、M20も必要になることがあります。
**忘れがちだけど重要な付属品:**
– 平座金(力を分散させる)
– ばね座金(緩み防止)
– 化粧ナット(見た目を良くする)
これらもセットで用意しておくと、よりリアルな図面が描けます。
実務で使う時のコツと注意点
縮尺に応じた使い分けが重要
– **1/50程度の一般図**:記号や注記でシンプルに
– **1/10~1/5の詳細図**:実寸大のビスCADでリアルに
詳細図では、座金の厚みやねじの飛び出し量まで表現すると、施工する人にとって親切な図面になります。
実際に取り付けできるかチェック
図面上で格好良く見えても、実際には取り付けできない…なんてことがないよう、以下をチェックしましょう:
– 下穴の大きさは適切か
– ビス同士の間隔は十分か
– 板の厚さに対してねじの長さは適切か
– 材料の端から十分離れているか
材質選びも大切
– **屋外や湿気の多い場所**:ステンレス(SUS)や亜鉛めっき
– **室内の一般的な場所**:ユニクロメッキで十分
– **コンクリート**:ビスではなくアンカーを選ぶ
図面への記載方法
最後に、図面には「この図面は代表例です。詳細は製品仕様書を確認してください」といった注記を入れておくと、後々のトラブルを防げます。
品番や数量を属性として設定しておけば、積算作業も楽になりますよ。
まとめ
ビスCADは、ちょっとした工夫で図面の品質を大きく向上させてくれる強力なツールです。無料で高品質なデータが手に入る今だからこそ、積極的に活用して、より説得力のある図面作りを目指しましょう。
最初は種類の多さに戸惑うかもしれませんが、よく使うものから少しずつ揃えていけば大丈夫。実務での経験を積みながら、自分なりのライブラリを構築していってくださいね。
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