Jw_cadで太陽光図面の作り方をお探しですね。

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Jw_cadで太陽光の図面を作ろう!現場で使える実践ガイド

無料で使えるJw_cadは、実は太陽光発電の図面作りにとても便利なツールです。元の図面をきちんと取り込んで、パネルの配置から電気配線、図面の仕上げまで一通りできるようになれば、お金をかけずに実用的な設計環境が整います。

ここでは、よくある失敗を避けながら、誰でも同じように作業できる手順をご紹介します。

1. まずは準備:元図面を取り込んで土台を作ろう

図面の変換から始めよう

敷地図や建物図は、たいていPDFやDWGファイルで渡されます。Jw_cadで使うには、まずDXF形式に変換する必要があります。

無料の変換サービスもありますが、1日に変換できる回数に制限があることも。よく使うなら、パソコンにインストールできる変換ソフトも検討してみてください。

縮尺を合わせるのが最重要

図面を取り込んだら、まず基準となる寸法を測って縮尺が正しいかチェック。ズレていたら拡大・縮小で調整します。測量座標がついている敷地図なら、座標値から図面を作り直すと、より正確なベースができあがります。

レイヤ分けで作業効率アップ

図枠やタイトル欄、方位記号などを配置したら、レイヤ(グループ)を機能別に分けておきましょう。

– 敷地・地物
– 建物・屋根
– 架台
– パネル(モジュール)
– 電気配線
– 文字・寸法
– 工事範囲・仮設

こうしておけば、必要な部分だけ表示を切り替えながら作業できて、とても効率的です。

グリッドとスナップの設定、基準線と基準点も最初に決めておくと、後でズレが出にくくなります。

2. パネル配置:きれいに並べて見やすくしよう

パネルは「部品」として登録

太陽光パネルは、外枠・取り付けピッチ・実際の面積をまとめた「部品図形」として登録しておくと便利です。一度作っておけば、コピーでどんどん増やせます。

配置のコツ

屋根でも地上でも、基準線に沿って行列状にコピーして配置。その後で、障害物や点検通路、必要な離隔距離を考慮しながら、不要な部分を削除・調整していきます。

架台は四角形や斜め線を使って当て込み、コピー・反転・回転機能で形を整えます。

見やすさを重視

屋根の向きや傾斜は矢印と文字で分かりやすく表示。避けるべき設備は別のレイヤに色分けして目立たせます。

発電系統(ストリング)が決まったら、塗りつぶしや色分けで系統ごとに着色。パネル番号も連番機能を使って「A-01」のような記号で自動的に振っていくと、後のチェックや現場作業がスムーズになります。

3. 電気系統図:配線と機器の配置を整理

電気図面も同じファイルで

平面図ができたら、電気の配線図も作りましょう。同じファイルの別シートか、同じ図面上に描き込みます。

以下の要素を記号と線で表現:
– 各系統の始点・終点
– 集電箱、昇圧器、パワーコンディショナー
– 受電盤、アース、監視盤
– 配線ルート(露出・隠蔽、配管・ケーブルラック、地中埋設)

電圧の違いは線の種類や色で区別すると分かりやすくなります。

機器の情報は正確に

機器類はメーカーが配布している図面データから寸法を取って、必要最小限の図で設置スペースを示します。

表や一覧の作成

凡例表には記号の意味、線の種類・色の説明、縮尺、図面番号、変更履歴を含めます。仕様表やストリング表は、エクセルなどから読み込んで図面上に配置すると、転記ミスを防げます。

面積やケーブルの長さなどは、Jw_cadの計算機能を使って根拠を残しておくのがポイントです。

4. 仕上げと出力:品質チェックとファイル作成

変更管理をしっかりと

図面に変更が入ったら、どこが変わったのか分かるように雲形で囲み、変更履歴を記録します。

用途別の出力

レイヤの表示切り替えで「平面図」「配線図」「詳細図」「土木図」などのシートを作り分け、連続印刷やPDF一括出力で必要な資料を揃えます。

発注用・申請用・現場用で体裁を変える場合は、図枠・凡例・注記のテンプレートを案件フォルダに用意しておくと便利です。

3D活用で分かりやすく

2D図面から3Dモデルを作ったり、他の3Dソフトと連携したりすれば、架台の干渉チェックや完成イメージの共有ができて、関係者との打ち合わせがスムーズになります。

テンプレート化で次回に備える

パネルや架台の図形、記号類、凡例表、出力設定などをテンプレートとして保存しておけば、次の案件では最初から安定した品質で作業を始められます。

まとめ

Jw_cadは見た目は地味ですが、図面の変換・配置・注記・比較・出力という一連の作業を軽快にこなせる優秀なツールです。太陽光発電の図面作成でも、この特長を活かせば十分実用的な設計環境が作れます。

最初は慣れないかもしれませんが、一度流れを覚えてしまえば、コストをかけずに質の高い図面が作成できるようになりますよ。

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