タダノクレーンのCADデータをお探しですね。

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タダノクレーンのCADデータを使いこなそう!工事計画がグッと楽になる活用術

工事現場で「このクレーン、ここに置けるかな?」「作業範囲は大丈夫?」といった疑問は日常茶飯事ですよね。そんな時に頼りになるのが、タダノが提供しているクレーンのCADデータです。図面から3Dモデル、能力表まで揃っているので、現場の検討作業がかなり楽になります。今回は、このデータをどこで手に入れて、どう使えばいいかを分かりやすく説明していきます。

CADデータはどこで手に入る?

タダノのクレーンCADは、いくつかの場所から入手できます。まずはメーカー公式の「データ提供サービス」をチェックしてみましょう。ここでは機種ごとに、2D図面(DXF形式)、3Dモデル(STEP形式)、仕様書や能力表(PDF)がセットで用意されています。

また、正規代理店や建設会社が運営しているダウンロードサイトでも、ラフテレーンクレーン(GRシリーズ)やオールテレーンクレーン(ATF/ARシリーズ)のデータを入手できます。ただし、サイトによって提供している機種や更新頻度が違うので、欲しいモデルが見つからない時は複数のサイトを確認してみてください。できるだけ新しい日付のデータを使うのがポイントです。

どんな機種のデータがあるの?

**ラフテレーンクレーン**では、現場でよく見るGR-130NL、GR-160N、GR-250N、GR-600N系、GR-700Nなどのデータが充実しています。

**オールテレーンクレーン**だと、ATF100G-4、ATF120N-5.1、ATF220N-5.1、ATF360G-6、ATF400G-6といった中型機から、AR-5500M、AR-7000N-1などの超大型機まで幅広くカバーされています。

提供されるファイルは大きく3つのタイプに分かれます:
– **2D図面(DXF)**:平面での配置検討に便利
– **3D図面(STP)**:立体的な干渉チェックや搬入経路の確認に使える
– **能力表(PDF)**:提出書類や性能確認に必要

機種によっては「最小回転軌跡図」や「アウトリガ設置範囲図」など、用途別に細かく分かれたデータもあります。同じ機種でも、アウトリガの張り出し方(H型/X型)やジブの有無で形や性能が変わるので、現場の条件に合ったデータを選ぶことが大切です。

実際の使い方のコツ

1. ダウンロードから配置まで

まず、使いたい機種を検索して、現場の作業内容に合う仕様を選びます。最初は2Dで大まかな配置(クレーンの外形、アウトリガの範囲、作業半径)を決めて、細かい干渉チェックは3Dで行うという流れが効率的です。

2. データの整理が重要

DXFファイルは提供元によって単位(mmかmか)や縮尺、レイヤーの名前が違います。CADに読み込む時は、必ずスケールと原点を合わせて、不要なレイヤーを削除する「お掃除」をしておくと、後の作業がスムーズになります。

3Dデータ(STP)をBIMソフトやビューアで使う場合は、ファイルが重すぎると動作が遅くなることがあります。必要に応じて簡略化してから使いましょう。

3. ファイル管理のポイント

データはZIP形式で配布されることが多いので、ダウンロードした日付や提供元、バージョンを記録しておくと、後で「どれが最新だっけ?」と迷わずに済みます。

安全な施工計画を立てるために

CADデータは「置けるかどうか」「届くかどうか」を確認するのにとても便利ですが、安全性の検討も忘れずに行いましょう。

アウトリガの反力計算

地盤がクレーンの重さに耐えられるかを確認するため、アウトリガにかかる反力を計算する必要があります。能力表に記載されている条件(ブーム長、作業半径、旋回角度など)と合わせて計算し、可能であればメーカー提供の計算ツールを使いましょう。

進入経路の確認

最小回転半径のデータを使って、電線や仮設材、建物の開口部などに引っかからないかを立体的にチェックします。風速制限や設置可能な勾配なども忘れずに確認してください。

提出書類の準備

現場に提出する書類では、外形図、アウトリガ設置図、作業範囲図、該当する能力表のページをセットにして、機種名や日付を明記すると、承認がスムーズに進みます。

使う時の注意点

CADデータはとても便利ですが、あくまで標準的な仕様に基づいたものです。実際のクレーンはオプション装備や個体差により、データと多少異なる場合があります。

重要な工事では、最新のメーカー資料を確認したり、分からないことがあれば販売店やサービス拠点に問い合わせたりして、確実性を高めることが大切です。

タダノのCADデータを上手に活用すれば、工事計画の精度向上と作業効率化の両方を実現できます。最初は慣れないかもしれませんが、使い込むほどに現場での強い味方になってくれるはずです。

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