建築CAD検定2級について情報をお探しですね。

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建築CAD検定2級って何?どんな資格なの?

建築CAD検定2級は、建築図面を自分で正しく作る力を試す実技メインの資格です。ただ暗記するだけじゃなく、図面を読んで、作図の手順を考えて、最後まできちんと仕上げる総合的な力が必要になります。

勉強の目標がはっきりしていて、就職や転職のときに「私はこれができます!」と証明できるので、学校や会社の研修でよく使われている人気の資格なんです。

どんなスキルが評価されるの?

2級では、与えられた条件をもとに建築図面を一から作れるかどうかをチェックします。3級が「お手本をまねして描く」のがメインなのに対して、2級は設計の意図を理解して、作図の計画を立てて、レイヤーの使い方や寸法線、文字の表現ルール、印刷設定まで含めた「完成度」が重要になります。

課題は建築図面を2枚(例:平面図+立面図や断面図など)を決められた縮尺でまとめる内容が中心。描くのは、通り芯、柱、壁、開口部、建具、階段、寸法、ハッチング、記号などの基本的な要素に加えて、指示に合わせた細かい部分や表記の正確さも求められます。

使うソフトはJw_cad、AutoCAD、BricsCADなどの主要な2D CADが想定されていて、操作ができるかどうかではなく、図面の品質で採点されるのがポイントです。

試験はどんな感じ?いつあるの?

試験は実技のみで、時間はだいたい5時間です。会場にあるパソコンを使う方法と、自分のノートパソコンを持参する方法が選べます(会場によって用意されているCADが違うので、申し込み前に公式サイトで確認が必要)。

申し込みはインターネットのみで、一般の人は年2回(だいたい4月と10月)、学校や会社などの団体受験は年4回のチャンスがあります。受験資格に制限はなく、受験料は2級で10,500円(税込)。2級と3級を両方受ける場合は、それぞれ2,100円割引されて、合計16,800円で受験できます。

図面は紙に印刷するか、指定された形式で提出することになり、線の種類や色、文字の大きさ、縮尺、図枠への収まり方まで全部採点対象になります。普段使っている環境で受けたい人はパソコン持参、初心者で機材の準備が大変な人は会場のパソコンを使うのが安心です。

難しさはどのくらい?合格率は?

2級は「実務の初級〜中級」の入口レベルで、3級より難しく、最上位の準1級よりは現実的な難しさです。合格の基準は、指定された図面2枚を完成度高く仕上げること。図面に抜けがあったり、指示と合わなかったり、縮尺や文字の大きさが間違っていたり、印刷が崩れたりすると大きく減点されます。

合格率は年度や会場によって変わりますが、だいたい中間くらいの水準で推移しています。時間内に完成させることと表記の正確さのバランスが崩れると不合格になりやすいのが実情です。特に、最後の30〜40分での仕上げ(寸法の統一、凡例・方位・縮尺の表記、印刷設定の正確さ)が合否を分けます。

問題を素早く理解して、やり直しを減らす作図順序、テンプレートを活用した素早いスタートが得点効率を左右します。

合格するための勉強法と当日のコツ

基礎をしっかり固めよう

通り芯→柱・壁→開口→建具→階段→寸法→仕上・記号→文字・表題欄→印刷という「決まった手順」を体で覚えましょう。縮尺別の文字の大きさ、線の種類、レイヤーの名前の付け方を自分なりに決めておくことも大切です。

実戦練習をたくさんやろう

過去問題と同じくらいのボリュームの練習を5時間でやってみましょう。毎回「開始30分で全体の骨組みを作る」「終了40分前からは仕上げ専用」と時間配分を決めて、やり直しが必要になった部分を記録して次回改善していきましょう。

環境を整えよう

テンプレート(図枠、寸法や文字のスタイル、画層セット、ハッチング、建具ブロック)を自分で作っておきましょう。ショートカットキーとオブジェクトスナップを最適化して、印刷スタイルも本番と同じように設定して確認しておきます。

チェックリストを作ろう

縮尺・用紙・表題欄、通り芯記号・階段表記、寸法の整合性、凡例・方位・縮尺表記、寸法線の重なり、線種や線色の統一、ハッチングの間違い、レイヤー非表示の有無、最終印刷の濃度まで確認できるリストを作っておきましょう。

当日の進め方

最初は要件の読み取りと図面構成を決めることに集中。中盤は量産作業、終盤は「仕上げ専用時間」を絶対に守りましょう。迷う部分は仮で置いておいて付箋でリスト化し、最後にまとめて修正。完成を優先して、未完成部分を残さないようにしましょう。

合格したらどんなメリットがあるの?

合格後は、施工図や意匠図のトレースから応用的な作図、BIM導入前の2D図面整備、図面の標準化などの実務で評価されやすくなります。ポートフォリオの説得力も向上します。

最新の実施要領や日程、使用CADは必ず公式サイトで確認して、直前まで環境と手順を磨き上げることが最短合格への近道です。頑張って挑戦してみてください!

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