3tユニック車のCADデータをお探しですね。
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3tユニック車のCADデータを使いこなそう!工事計画に役立つ図面の入手と活用法
工事現場で活躍する3tユニック車。その正確なサイズや動きを把握するには、信頼できるCAD図面が欠かせません。最近では無料で質の良い図面がたくさん公開されており、工事計画から道路使用許可の申請まで幅広く使えます。今回は、3tユニック車のCADデータをどこで手に入れて、どう活用すればいいかを分かりやすく説明します。
どこで手に入る?対応している図面形式は?
3tユニック車のCAD図面は、建設機械や自動車関連の無料配布サイトで簡単に手に入ります。多くのサイトでは、AutoCADで使えるDWG・DXF形式と、日本でよく使われるJw_cad(JWW)形式の両方を提供しているので、どんなCADソフトを使っていても大丈夫です。
ユニック車のコーナーには、上から見た図(平面図)と横から見た図(立面図)がセットになっていて、2t・3t・4t・7t・10tといった積載量別に整理されています。ただし、これらの図面は実際の車両を参考に作られた「目安の寸法」なので、正式な設計図ではないことを覚えておきましょう。実際に使う車両の仕様書と照らし合わせることが大切です。
どんな内容が入ってる?サイズの目安は?
3tユニック車の図面でよく見かけるのは、いすゞエルフのワイドボディに古河ユニックを載せたタイプです。4段ブームで最大2.63t吊り、普段はクレーンを後ろに格納している仕様が代表的ですね。
図面には荷台の長さやキャビンの形、クレーンを格納した時の外形が描かれています。ただし、サイドミラーなどの出っ張りが含まれていない場合があるので、狭い場所を通る時は余裕を持って計画しましょう。
3t級の標準的なサイズは、だいたい全長6.0m×全幅1.9m×全高2.7m程度。これを目安に配置や高さ制限をチェックできます。同じサイトには他のサイズのユニック車も揃っているので、機材置き場のレイアウトや車両サイズの比較にも使えて便利です。
実際の設計・計画でどう使う?
施工計画図での活用
施工計画図を作る時は、ユニック車の外形図と一緒に「車両軌跡図」を使うと効果的です。3tトラックの最小回転半径(約4.5m)のデータを使って、現場の道幅や曲がり角で問題なく通れるかを事前にチェックできます。
外構設計での活用
建物周りの設計では、ユニック車がどこを通ってどこに停まるかを決めるのに重宝します。荷物の積み下ろしスペースや駐車位置の確保、電線や庇との接触チェックなど、CAD上で簡単に確認できます。
道路使用許可申請
店舗や住宅の改修工事では、道路使用許可の申請図面にそのまま使えます。敷地前の道路で他の車とすれ違えるか、近隣の建物に迷惑をかけないかなど、早めに問題点を見つけることができます。
注意点と実務での確認手順
無料のCAD図面は「参考程度」として使うのが基本です。実際の仕事で使う時は、次の手順で精度を高めましょう。
1. 実際の車両情報を確認
使う予定の車両のメーカー・型式(シャシ、キャビン幅、ホイールベース)と、載っているクレーンの段数・格納方向を調べます。
2. サイズの照合と調整
CAD図面の寸法と実際のカタログ値を比べて、必要に応じてサイズを微調整します。
3. 軌跡図の限界を理解
車両軌跡図は簡易的なモデルなので、狭い現場では実際に下見をしたり、誘導員の配置を計画に入れておきましょう。
4. 省略されがちな部分を補完
ミラーやあおりの開閉、アウトリガーの張り出しなど、図面に描かれていない部分の最大外形を別レイヤーで追加します。
5. ファイル形式の統一
申請用と施工用で互換性のある形式(DWG/DXF2004、JWW)に揃え、単位や線の種類を統一しておきます。
まとめ
3tユニック車のCAD図面は、工事計画の強い味方です。無料で手に入る図面を上手く活用すれば、安全で効率的な工事計画が立てられます。ただし、「参考図面」であることを忘れずに、実際の車両仕様との照合や現地確認を怠らないことが大切です。
特にクレーンの吊り性能や安全性に関わる部分は、必ずメーカーの正式な仕様書で最終確認しましょう。図面と実地確認の両方を活用して、安全で確実な工事を目指してくださいね。
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