4トントラックの寸法とCAD図面をお探しですね。

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4トントラックの図面・CADデータ活用ガイド

4トントラックは工事現場や配送業務で最もよく使われる中型トラックです。設計や計画を立てる時には、正確なサイズを把握して、安全に作業できるスペースを確保することが大切です。今回は、4トントラックの基本的なサイズから図面の入手方法、設計時の注意点まで、わかりやすく説明していきます。

4トントラックってどのくらいの大きさ?

一般的な4トン平ボディトラックのサイズは、だいたい以下のようになります:

**車体全体**
– 長さ:約8.1~8.2m(バス1台分くらい)
– 幅:約2.25m(普通車より少し広め)
– 高さ:約3.0m(2階建ての家の1階分くらい)

**荷台部分**
– 長さ:約5.4m
– 幅:約2.14m
– あおりの高さ:約0.4m
– 地面からの高さ:約1.09m

クレーン付き(ユニック車)の場合は、少し高くなって3.02~3.04m程度になります。ウイング車や冷凍車も、特殊な装備があるので高さが変わることがあります。

曲がる時に必要なスペースは、回転半径が約7.2mです。これは、狭い場所での取り回しを考える時の重要な数字です。

ただし、サイドミラーの幅が含まれていない場合もあるので、実際の計画では少し余裕を見ておくことをおすすめします。

図面やCADデータはどこで手に入る?

4トントラックの図面は、インターネットで無料で手に入れることができます。平面図、側面図、正面図がセットになっていて、平ボディ、ウイング車、冷凍車など、いろいろなタイプのデータが揃っています。

**ファイル形式**
– AutoCADのDWG・DXF形式
– JWW形式
– 古いバージョンで保存されているものが多く、どのCADソフトでも開きやすい

特に便利なのは、トラックが90度曲がる時の軌跡も一緒に入っているデータです。駐車場の設計や、狭い道での回転ができるかチェックする時に役立ちます。

ただし注意点として:
– 軌跡は簡易的な計算なので、実際の運転とは少し違う場合がある
– サイドミラーの幅が含まれていないデータもある
– 最終的にはメーカーの正式な資料で確認するのが安心

設計や工事計画で気をつけること

道路や通路の幅

トラックが安全に通れるように、回転半径7.2mに1m以上の余裕を加えた幅を確保しましょう。カーブでは内側のタイヤと外側のタイヤの通る場所が違うので(内輪差)、縁石や柱にぶつからないよう注意が必要です。

駐車・荷降ろしスペース

最低でも長さ9m×幅3mくらいのスペースがあると、運転手さんが楽に作業できます。

高さのチェック

– 普通の状態で約3m
– ウイング車が荷台を開く時はもっと高くなる
– クレーン付きの場合は、クレーンを伸ばした時の高さも考える

クレーン付き(ユニック車)の場合

– アウトリガ(安定させるための足)を出すスペース
– 地面の強度(重いものを載せても大丈夫か)
– 電線や建物の庇との距離

荷物の積み下ろし

地面から荷台まで約1.09mあるので、段差を解消する設備や、適切な高さの荷降ろし場が必要です。

CADで図面を作る時のコツ

データの整理

ダウンロードした車両データは、使う前に以下をチェック:
– 縮尺と単位(mmかmか)
– レイヤーの分け方(車体、荷台、ミラー、軌跡など)
– 基本的なサイズ情報を注記として追加

安全な設計のために

– サイドミラーの幅が含まれていない場合は、別途追加
– 車体から5~10cm程度の安全マージンを設ける
– クレーン付きの場合は、作業範囲とアウトリガの設置場所を図面に記入

ファイル形式の統一

提出先に合わせて、DWG、DXF、JWWのどの形式でも問題ないように、文字や寸法のスタイルを統一しておきましょう。

最終確認を忘れずに

CADデータはあくまで目安です。実際の工事や配送計画では、必ずメーカーの正式な仕様書やレンタル会社の実車データで最終確認を行いましょう。この一手間が、現場でのトラブルを防ぐ大切なポイントです。

まとめ

4トントラックは身近な車両ですが、正確なサイズや特性を理解して計画に活かすことで、より安全で効率的な現場づくりができます。無料で手に入るCADデータを上手に活用して、しっかりとした設計を心がけてください。

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