フリーソフトのJw_cadを使って土木図面を作る方法をお探しですね。

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土木図面作りの強い味方!Jw_cadを使いこなそう

土木の図面を作るとき、「正確で早くて、現場に合わせて調整もしやすい」そんなツールが欲しいですよね。でも予算は限られているし…。そんなときに頼りになるのが、日本で長く愛用されている無料の2D CAD「Jw_cad(ジェイダブリューキャド)」です。

この記事では、土木の仕事でJw_cadをうまく使うための基本から、導入のしかた、実際の作業で役立つコツ、他の無料ソフトとの組み合わせ方まで、分かりやすく紹介していきます。

Jw_cadって何?土木の仕事に向いている理由

Jw_cadは、誰でも無料で使える2次元のCADソフトです。商用利用もOKなので、お仕事でも安心して使えます。現在はVersion 10系が最新で、定期的にアップデートされているのも安心ポイント。動作が軽くて操作も分かりやすいので、初めて使う人でもすぐに慣れることができます。

土木の仕事との相性が抜群な理由は、日本の現場でよく使われる図面の書き方や縮尺にピッタリ合うように作られているから。平面図や縦横断面図、施工計画図など、どれもスムーズに描けます。

レイヤという機能を使えば、工事の種類や工程ごとに図面の要素を整理できて便利。線の種類や色、太さの切り替えも簡単なので、道路の中心線を基準にした作図や、法面、仮設の構台なども手際よく描けます。円弧や角の処理、ハッチング(模様入れ)、寸法入れなどの機能も充実していて、測量データを読み込んでトレースして、文字を入れて印刷するまでの作業が効率よく進みます。

無料で簡単に始められる!ダウンロードと導入方法

Jw_cadはWindowsパソコンで使えます。Windows 11、10、8などの新しいOSに対応しているので、多くの人がすぐに使い始められます。

ソフトを手に入れるときは、公式の配布ページや信頼できるサイト(窓の杜、Vectorなど)から最新版をダウンロードしましょう。最新版(Version 10.01.3など)を使うのが基本ですが、もし会社の古いテンプレートで問題が起きたら、古いバージョン(Version 8系など)に戻すこともできます。

Mac版もありますが、土木の実務ではWindowsでの利用がおすすめです。PDFで納品したいときは、PDF作成ソフト(これも無料のものがあります)を一緒に使えば、追加費用なしで対応できます。

土木の実務で使える!作業効率アップのコツ

テンプレートを作って時間短縮

まずは自分の会社用のテンプレート(ひな形)を作っておくと、作業がグンと早くなります。よく使う縮尺(1/200、1/500、1/1000など)ごとに、用紙サイズ、縮尺設定、ペンの設定、文字の大きさ、矢印の形などを決めて保存しておきましょう。

レイヤを使って図面を整理

レイヤという機能を使って、図面の要素を「現況」「計画」「仮設」「注記」「寸法」「施工ヤード」などに分けて管理すると便利です。レイヤグループで表示や印刷を切り替えられるので、確認作業がとても楽になります。

効率的な作図方法

道路の図面を描くときは、中心線を最初に引いて、そこから車線や路肩、縁石をオフセット(平行移動)で作っていくのがコツ。交差点などの角の処理は、フィレット機能を使うときれいな曲線になります。法面や舗装の構成はハッチング機能で分かりやすく表現できます。

座標や距離、面積を確認したいときは、測定機能ですぐに調べられます。さらに「外部変形」という特別な機能を使うと、座標表の自動作成や、基準線の一括処理などができて、作業がさらに効率化されます。

会社でよく使う線の種類や色、文字のスタイルをメニューに登録しておくと、設計から施工、積算まで、みんなで情報を共有しやすくなります。

他の無料ソフトと組み合わせてもっと便利に

Jw_cadをメインに使いながら、用途に応じて他の無料ソフトも一緒に使うと、できることがもっと広がります。

例えば、「RootPro CAD Free」はJw_cadのファイルが読めるだけでなく、DXFやDWGといった他社のCADデータも読み込めるので、データの確認や変換に便利です。

3Dの検討や分かりやすい説明図が必要なときは、「SketchUp Free」や「FreeCAD」と組み合わせるのがおすすめ。Jw_cadで作った平面図や断面図をもとに、立体的な図を作って見せることができます。

i-ConstructionやCIMといった新しい技術への対応が必要な工事では、3Dソフトで検討や合意形成を進めて、最終的な納品図面はJw_cadで仕上げるという使い分けが、コストと使いやすさのバランスが良くておすすめです。

ソフトを選ぶときのポイントは「誰が、どの作業で、どんなデータをやり取りするか」を考えること。Jw_cadで確実に2D図面を作って、必要に応じて他のツールで閲覧や変換、3D化をする流れを作れば、無料でも十分に現場で通用する品質の図面が作れます。

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