Jw_cad図面でBHとは情報をお探しですね。

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図面の「BH」って何?間違えると大変なことになる略語の正体

図面を見ていると「BH」という文字をよく見かけませんか?実はこの「BH」、使われる場面によって全然違う意味になるんです。間違って理解すると、工事で大きなトラブルになることも。今回は、日本でよく使われているCADソフト「Jw_cad」での作図も含めて、BHの正しい読み方と使い方をわかりやすく説明します。

BHの3つの意味を見分けよう

地盤調査では「ボーリング孔」

土木や建築の地盤調査では、BHは「Borehole(ボーリング孔)」のことです。地面に穴を掘って地盤の強さを調べるときに使います。図面には「BH-1」「BH-2」という番号で場所が示されています。

鋼構造では「ボルト穴」

鉄骨工事では「Bolt Hole(ボルト穴)」を意味します。「BH-22」と書いてあれば、直径22mmのボルト用の穴という意味になることが多いです。

工事現場では「バックホウ」

重機の配置図では「Backhoe(バックホウ)」、つまりショベルカーのことを指す場合もあります。

どうやって見分ける?

図面の端っこにある「凡例」や周りの注釈を見るのがコツです。
– 「GL」「N値」「柱状図」という言葉があれば→ボーリング孔
– 「φ」「ピッチ」「アンカー」という言葉があれば→ボルト穴
– 「0.7クラス」「バケット幅」という言葉があれば→バックホウ

Jw_cadでボーリング孔のBHを描くコツ

地盤調査のBHを描くときは、場所がわかりやすいことが一番大切です。

レイヤーをきちんと分ける

– 「GEO_BH」→穴の位置用
– 「GEO_NOTE」→説明文用
– 「GEO_REF」→参照線用

こんな風にレイヤーを分けておくと、後で編集するときに楽になります。

穴の位置は目立つように

穴の位置には点記号と十字マークを組み合わせて、どこにあるかパッと見てわかるようにします。文字の大きさは縮尺に合わせて自動で変わるように設定しておくと便利です。

必要な情報をもれなく書く

「BH-1 GL=+3.20 掘進L=20m」のように、最低限必要な情報は必ず書きましょう。柱状図がある場合は「柱状図No.1参照」と書いて、どこを見ればいいかわかるようにします。

ボルト穴のBHを描くときの注意点

鉄骨のボルト穴は、穴の大きさやピッチ(間隔)が正確でないと、現場で組み立てられなくなってしまいます。

穴は円ツールできちんと描く

穴は円コマンドで正確に描き、中心線は別のレイヤーに分けておきます。

詳しい情報を書く

「BH φ22(M20用)許容差±0.5」のように、現場の人が迷わないよう詳しく書きましょう。

配列は機能を使って効率よく

同じ穴がたくさんある場合は、Jw_cadの「複写」や「行列複写」機能を使うと、間違いなく早く描けます。

間違いを防ぐためのチェックポイント

テンプレートを作っておこう

よく使うレイヤー設定や文字スタイル、凡例などを標準図面として保存しておくと、毎回設定する手間が省けて間違いも減ります。

チームでルールを決める

複数の人で図面を描く場合は、BHの使い分けルールを最初に決めておきましょう。
– 地盤:BH-01、BH-02…
– ボルト穴:BH-φ22、BH-φ16…

図面に説明を書く

図面の最初のページに「この図面のBHは○○を表します」と書いておくと、見る人が迷わずに済みます。

PDF出力時の注意

印刷やPDF化するとき、細い線が消えてしまうことがあります。線の太さは0.2mm以上に設定して、出力後に確認することを忘れずに。

まとめ

「BH」という小さな略語でも、意味を間違えると大きなトラブルにつながります。でも、周りの情報をよく見て、きちんとした凡例を作っておけば、誰でも正しく理解できるはずです。

Jw_cadで図面を描くときは、レイヤー分けと注釈をしっかりして、見る人にとってわかりやすい図面を心がけましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくると自然にできるようになりますよ。

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