JWWをDXFに変換する方法をお探しですね。

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Jw_cadからAutoCADへ!JWWをDXFに変換するときの実用ガイド

CADで図面をやり取りするとき、「相手はAutoCAD、自分はJw_cad」という状況はよくありますよね。そんなときに活躍するのがDXF変換です。でも、ただ「DXFで保存」しただけでは、文字が化けたり、線の種類が変わったり、寸法がおかしくなったりすることがあります。この記事では、JWWからDXFに変換するときの基本から、具体的な手順、よくあるトラブルの解決方法、便利なツールまで、実際の仕事で使えるコツをまとめて紹介します。

まずはJWWとDXFの違いを知っておこう

JWWはJw_cadで使う専用のファイル形式で、動作が軽くて日本の図面作成にぴったり合うように作られています。一方、DXFはAutodeskが作った汎用の交換用ファイル形式で、2次元CADの世界では標準的に使われています。

図面を他のソフトに渡すときは、DXFの「バージョン」と「表現の違い」を理解することが大切です。相手のAutoCAD(LTも含む)が古いバージョンだと、R12や2000系のDXFじゃないと開けないことがあります。

また、線の種類や太さ、文字のフォント、ハッチング、曲線などは、ソフトによって表示が変わりやすい部分です。幸い、Jw_cadはJWW/JWCだけでなく、DXFやSFC/P21(SXF)も扱えるので、追加でソフトを買わなくても変換できます。

変換する前に、相手がどのDXFバージョンに対応しているか、単位は何を使っているか、フォントの指定があるかなどを確認しておくと、やり直しを減らせます。

Jw_cadでJWWをDXFに変換する方法

変換の手順はそれほど難しくありません。まず、Jw_cadで変換したいJWWファイルを開いて、ファイルメニューから「DXF形式で保存」を選びます。

保存するときのダイアログでは、保存場所とファイル名を決めるのはもちろん、できればDXFのバージョン(R12/2000/2004/2007/2013など)を相手の環境に合わせて選びましょう。

同時に、出力オプションも調整します:
– 線種のスケール
– 線色の扱い(ByLayerがおすすめ)
– 文字の外形化(必要に応じて)
– 寸法や矢印の表現
– 円弧やベジェ曲線の精度
– ハッチングや塗りつぶしの出力方法

単位はmm基準が多いですが、相手がinch環境なら注意が必要です。

保存したら、一度ビューワーや他のCADで開いて、寸法値、レイヤー構成、線種表示、文字化けがないかをチェックするのが安心です。もしAutoCAD側で表示がおかしくなったら、DXFを一つ古いバージョンにして、線種スケールを見直して再出力すると直ることがよくあります。

よくあるトラブルとその解決法

文字化けが一番多い問題

文字化けの原因は、ほとんどがフォントの違いです。Jw_cad特有のフォントや、日本語のTrueType/SHXの違いが原因になります。

**対策:**
– 相手が持っている一般的なフォント(MSゴシックなど)に置き換える
– 文字を外形化して出力する(ただし、後で編集しにくくなります)

線種が実線になったり、点線が詰まったりする

これは線種の定義やスケールの違いが原因です。

**対策:**
– DXF側はByLayerで出力して、相手側で線種スケールを調整してもらう
– シンプルな線種定義を使う

寸法の矢印や記号が変わってしまう

寸法スタイルの違いによる表現差が原因です。

**対策:**
– 矢印の形を単純なものにする
– 特殊な記号は文字列で代替する

ハッチングや塗りつぶしが消える

境界線の問題や複雑さが原因です。

**対策:**
– 境界線をきれいに整理する
– 基本的なハッチパターンを使う

AutoCADで「開けない」と言われる

**対策:**
– DXFをR12/2000 ASCIIで出力し直す
– 図形を原点(0,0)の近くに移動する
– 外部参照や画像参照を削除する
– 重複している図形を整理する

便利なツールと運用のコツで効率アップ

支援ツールを活用

Jw_cad以外にも変換を助けるツールがあります。「DARE Jw」のような支援ツールは、JWW⇄DXFの変換を手早く行えて、たくさんのファイルを一度に処理したいときに便利です。

複数の案件を扱うときは、フォルダごとにバージョンや出力設定をテンプレート化して、まとめて処理できるようにすると効率が上がります。

「ODA File Converter」のようなDWG/DXFのバージョン変換専用ツールを併用して、最終的に相手が指定するDXFの年代に合わせる方法も有効です。

Mac環境での対応

MacではWineや仮想環境でJw_cadやコンバータを動かしたり、LibreCADなどでDXFの簡単な確認を行う方法があります。

納品前の最終チェックリスト

品質を安定させるために、以下の項目を習慣化しましょう:

– DXFバージョンの確認
– 単位(mm/inch)の確認
– 原点近くへの配置
– レイヤー名・色のByLayer統一
– 不要な要素の削除
– 文字フォントの置換・外形化の検討
– 確認用PDFの同梱

これらをしっかりやることで、JWWからDXFへの変換品質が安定して、相手先での再現性と信頼性が大きく向上します。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえばスムーズに作業できるようになりますよ。

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