Jw_cadのマスター工程表をお探しですね。
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JWマスター工程表で現場を見える化する
工事現場では、全体の流れを一目で把握できるマスター工程表が欠かせません。多くの現場でExcelのガントチャートが使われていますが、作業が複雑に絡み合う現場では「思うように表現できない」もどかしさを感じることも。そんな時に威力を発揮するのが、Jw_cadで作る「JWマスター工程表」です。図面を描く感覚で時間軸と作業をレイヤに整理し、複雑な関係性も直感的に表現できます。
JWマスター工程表って何?—図面感覚で工程を管理
JWマスター工程表は、Jw_cadを使って作る工程管理図のことです。日付や週番号の時間軸、工種ごとの作業線、重要な節目を示すマイルストーン、会議や検査といったイベントを、ひとつの図面ファイルにまとめて管理します。
普通のガントチャートだと表現しにくい「作業の前後関係」「致命的な手戻り」「複数工種の同時進行」なども、線と記号を自由に配置・接続することで分かりやすく表現できるのが大きな特徴です。
Jw_cadなら縮尺やレイヤを自由に設計できるので、全体版(A1/A2)と詳細版(A3)を同じデータから切り出して、配布先に応じて見せ方を調整することも可能。週次工程や出来高図、仮設計画との重ね合わせまで、図面の延長として使えるので、現場の実情に合った”生きた工程表”が作れます。
ExcelとJW、どちらを選ぶ?—使い分けのポイント
Excelにはテンプレートが豊富で共有しやすく、VBAで自動化もできるメリットがあります。ただし、工程が複雑になると線が交差したり、重要な節目が表現しにくくなったりすることも。
一方、Jw_cadは覚えることは多いものの、線種・色分け・注釈・レイヤ機能を組み合わせることで、イレギュラーなケースでも破綻なく表現できます。特にネットワーク型の複雑な工程関係や、仮設計画・配置図と重ねて「現場の制約」を見える化したい場合は、CADの方が断然有利です。
逆に、シンプルなガントチャートと出来高入力が中心で、チームの多くがExcel慣れしている現場なら、無理にCADを使う必要はありません。判断基準は「工程の複雑さ」「図面との連携の必要性」「チームのスキルレベル」です。場合によっては、ガントをExcelや専用ソフトで作ってJw_cadに貼り込む、ハイブリッドな運用も現実的な選択肢です。
実務で使えるJw_cadの技—レイヤ設計と便利機能
Jw_cadで工程表を作る時の肝は、レイヤ設計です。基準線やカレンダー、背景の方眼は「表示専用レイヤ」に置いて、間違って消してしまわないよう保護します。工程線・イベント記号・注釈は用途別に層を分け、工種ごとに色と線種を統一すると見やすくなります。
描画には「線記号変形」機能を活用しましょう。矢印・マイルストーン・バー線などを一発で生成できるので、「線を引いて、丸を描いて、角を丸めて…」といった手作業を大幅に短縮できます。作業の依存関係を示す線はフィレット(面取り)で見栄えを整え、マイルストーンは記号ブロック化しておくと配置・差し替えが楽になります。
ネットワーク工程に特化した外部変形(プラグイン)も公開されているので、導入すればアロー図の作図やラベル付けがスピードアップします。大切なのは、まず自分で試してみること。自力で見つけて使いこなした道具は現場に馴染み、確実に自分の武器になります。
品質と共有のコツ—管理・配布・便利ツールの活用
良い工程表を作っても、運用がダメだと意味がありません。版管理は「YYYYMMDD_rev」の命名ルールで統一し、変更雲や凡例に改訂履歴をきちんと記録します。全体版・工区別版・週次版は同じマスターファイルからレイアウトを切り替えて出力し、PDF化して配布すると便利です。
印刷時は色→グレースケールの変換ルールを決めておき、白黒印刷でも読みやすくなるよう配慮します。休日・搬入不可日・検査日などのイレギュラーな予定は専用レイヤにまとめて、更新漏れを防ぎましょう。凡例には色分け、線種の意味、節目の定義を明示して、「見れば分かる」図面を心がけます。
テンプレートや線記号変形はVectorやCAD共有サイトに豊富にあり、ガント用途のフリーソフトも参考になります。ただし、他人が作ったVBAや外部変形に頼りすぎない設計が重要です。必要最小限の標準化と現場固有の工夫をバランスよく組み合わせ、若手にはテンプレートの使い方だけでなく、なぜそう作るのかという考え方も伝える。これが、更新しやすく、会議で説得力のあるJWマスター工程表を育てる秘訣です。
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