生コン車のCADデータの活用方法をお探しですね。
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生コン車のCADデータを無料で手に入れて現場で活用する方法
生コン車(ミキサートラック)のCADデータがあると、工事の計画がとても楽になります。図面上で実際の車の大きさや動きを確認できるので、現場に行ってから「あれ、思ったより大きくて入らない!」なんて失敗を防げるんです。今回は、無料で手に入るCADデータの探し方から、実際の使い方のコツまで詳しく説明します。
生コン車CADはこんな時に役立つ
生コン車のCADデータは、いろんな場面で活躍します。例えば:
– 工事現場のレイアウトを考える時
– 門や仮囲いを通れるかチェックする時
– バックで入る時の角度を確認する時
– 何台並んで待機できるか計算する時
まず確認したいのは、車の大きさです。生コン車にも2トン、3トン、4トン、8トン、10トンなど色々なサイズがあります。長さ、幅、高さはもちろん、後ろについているドラム(回転する部分)やシュート(コンクリートを流す筒)がどのくらい出っ張るかも重要です。
図面作成には2D(平面図)で十分なことが多く、AutoCADのDWG/DXF形式やJw_cadのJWW形式に対応していれば、他の図面と組み合わせやすくなります。
ただし注意点が一つ。メーカーや年式によって実際のサイズは少しずつ違います。ギリギリの場所を通る計画の時は、必ずカタログで正確な寸法を確認しましょう。
無料ダウンロードサイトの使い分け方
まとめ系サイト
建設関係のCADデータをまとめて提供しているサイトでは、平面図と立面図(横から見た図)がセットになった生コン車データが見つかります。DWG、DXF、JWW形式で提供されることが多く、古いバージョンのCADソフトでも開けるよう配慮されています。
代表的な車種として:
– 3トン(いすゞエルフベース)
– 4トン・8トン(三菱ふそうファイターベース)
– 10トン(ふそうスーパーグレートベース)
などが揃っていて、そのまま施工計画図に使える品質のものが多いです。
投稿型の大型サイト
ユーザーが自作したCADデータを投稿できるサイトには、Jw_cad用の2Dデータが豊富にあります。4トン、7トン、8トン、10トンなど様々なサイズが見つかり、DWG形式も用意されています。
ただし、作る人によって品質にバラツキがあります。「なんとなく生コン車っぽく見える」程度のものから、カタログの寸法通りに正確に作られたものまで様々です。ダウンロード数や評価、コメントを参考にしながら選びましょう。
どのサイトを使う場合も、ダウンロード後は必ず実際のサイズをチェックして、図面の基準点を揃えることが大切です。
ポンプ車など関連車両との組み合わせ
正確な車の形や動く範囲が必要な時は、メーカーのカタログや資料を確認するのが一番確実です。
特にコンクリートポンプ車については、メーカーからDXF形式のCAD図や設置に関する資料が提供されることがあります。ブーム(コンクリートを送るアーム)の長さやアウトリガー(車を支える脚)の張り出し、必要なスペースなどを図面上で正確に確認できます。
実際の現場では「ポンプ車をどこに置いて、生コン車がどうやって近づいて、どこで待機して、どう離脱するか」の一連の流れを同じ図面で確認することが重要です。
ダンプや普通のトラックのCADデータも一緒に揃えておくと、工事の進み具合に応じた車両の入れ替え検討がとても楽になります。
実際に使う時のコツと注意点
基本的な準備
1. **バージョンと単位を統一**:多くのデータはmm単位で作られています
2. **縮尺・線の種類・レイヤを統一**:プロジェクトの標準に合わせましょう
3. **平面図と立面図を分ける**:別々のブロックにすると管理が楽です
4. **車のサイズごとにレイヤ名を統一**:3トン用、8トン用など
効率化のテクニック
AutoCADを使っている場合は、ダイナミックブロック機能を使って全長やホイールベース、後端の張り出しを切り替えられるようにすると便利です。3トンから10トンまでの比較が瞬時にできます。
道路使用許可や経路検討の時
曲線を曲がる時の軌道や内輪差を簡単に確認できるテンプレートを併用しましょう。門柱、電柱、段差、坂道などを実際のサイズで配置して、本当に通れるかチェックします。
コンクリート打設の計画時
– 待機する台数×車と車の間隔+歩行者の通路幅
– 誘導員が立つ位置、安全バリケードの幅
– シュートの角度が変えられる範囲
– ポンプ車のアウトリガーとの干渉
これらを立面図でも確認しましょう。
最後の仕上げ
図面には以下を記載しておきます:
– CADデータの入手先
– 車種・サイズ
– 確認した日付
そして現地の条件とメーカーの仕様書で最終チェックを行えば、信頼性の高い計画図の完成です。
まとめ
生コン車のCADデータをうまく活用すれば、現場での手戻りを大幅に減らせます。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば工事計画の強い味方になってくれるはずです。
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