給排水設備機器のCADデータをダウンロードする方法をお探しですね。

広告

給排水設備のCADデータを効率的に手に入れる方法

設備設計をしていると、「メーカーのCADデータがすぐに欲しい!」という場面がよくありますよね。最近は各メーカーが自社サイトで2D/3D CADやBIMデータを無料配布しているので、品番を調べて数回クリックするだけで手に入るようになりました。でも、どこで探せばいいのか、どの形式を選べばいいのか迷うこともあるでしょう。そこで今回は、効率的な探し方からダウンロード手順、実際に使うときのコツまでを分かりやすくまとめました。

どこで探す?メーカー公式サイトが一番確実

一番確実で早いのは、**メーカーの公式サイト**です。製品ページか設計者向けの専用ページを見てみましょう。

例えば、電気温水器で有名な日本イトミックでは、各製品のページに「CADデータ」「納入仕様書」「取扱説明書」「カタログ」がきれいに並んでいます。欲しい機種を選ぶだけで、設計に必要な図面や資料が一度に手に入るので便利です。

衛生機器大手のTOTOは、設計者向けサイト「COM-ET」で主要商品のCADデータやBIMデータを提供しています。品番で検索できるのはもちろん、公共トイレや病院向けなどの標準プラン図も用意されているので、レイアウト検討の時短にもなります。

住宅設備メーカーの多くは、複数の品番をまとめて「買い物かご」に入れて一括ダウンロードできる仕組みも用意しています。

**まずは目的のメーカーサイトで「CAD」「図面」「ダウンロード」といったメニューを探してみましょう。**

データ形式はどれを選ぶ?用途に合わせて選択

配布されているデータにはいくつか種類があるので、使う目的に合わせて選びましょう。

**2Dデータ**なら、DWG・DXF・JWWが主流です。古いJWK形式は提供を終了しているメーカーもあるので注意してください。

**3Dデータ**は、汎用的なSTEPやIGES形式のほか、メーカー独自の3Dデータもあります。

**BIMデータ**は最近充実してきていて、Revit用、ARCHICAD用、Rebro用、CADEWA用など、使うソフトに合わせて選べます。設備の干渉チェックや積算作業が楽になります。

パース作成用なら、3Dデザイナー系ソフト向けのデータもあります。

**ポイントは「最終的に何の図面を作るか」「社内で使っているソフトは何か」を考えて、必要以上に重いデータを選ばないことです。**

実際のダウンロード手順とコツ

実務では品番やシリーズ名で検索するのが一番早いです。

TOTOのCOM-ETなら、品番を入力すれば該当商品の2D・3D・BIMデータが同じ画面に表示されます。バリアフリー設計などの用途別プラン図も用意されているので、設計のたたき台作りが一気に進みます。

日本イトミックのような機器メーカーでは、各製品ページにCADデータと納入仕様書、取扱説明書がセットで置いてあります。機種選定から設置条件の確認まで一度にできるので効率的です。

大手の住宅設備メーカーサイトでは、「換気・空調」「給水・給湯」などのカテゴリから探したり、複数の品番をまとめてダウンロードしたりできます。

**検索のコツは、製品名の一部だけでも検索してみることと、「壁掛」「床置」「容量」などの条件も一緒に入力することです。**

ダウンロード後の管理と注意点

CADデータを取得したら、きちんと管理することが大切です。

**版数管理**は必須です。製品は仕様変更されることがあるので、ダウンロードした日付と図面のバージョンを記録しておきましょう。プロジェクトフォルダには「製品名_品番_日付」のような分かりやすい名前を付けて保存します。

2DCADなら縮尺や単位(mm)、レイヤ名を社内ルールに合わせて整理しましょう。3DやBIMデータは、必要以上に詳細すぎるとファイルが重くなるので、用途に合わせて軽量化することも大切です。

干渉チェックをするときは、配管の接続口径や保守スペース、排水勾配などもしっかり確認しておくと、後でトラブルになりません。

メーカーによってはデータ提供方法が変わることもあるので(例:一部の2D形式の提供終了など)、定期的にチェックしましょう。会員登録が必要なサイトもあるので、プロジェクトが始まる前にアカウントを作っておくとスムーズです。

例えば、小規模な施設でよく使われる壁掛型電気温水器の場合、CADデータと一緒に電源の仕様や専用水栓の要否、給排水の条件も確認して、実施設計に反映することが重要です。

**最後に、図面を提出する前には必ずメーカーサイトで最新版がないか確認しましょう。**

まとめ

メーカー公式のCADデータをうまく活用すれば、設計作業がぐっと楽になります。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば数分で必要なデータが手に入るようになりますよ。

広告